女性の髪のコシ・ハリをアップしてマイナス5歳!
ヘアスタイルで見た目年齢は決まる! 髪のコシ・ハリをアップして、めざせマイナス5歳!
髪のコシ・ハリとは?
「髪のコシを取り戻せ!女性の髪やせの原因を探る」でもふれましたが、髪にコシ・ハリがある状態とは、「髪の表面を覆うキューティクルが整っていて、髪の1本1本がしっかりしている健康な髪」ということです。髪のコシ・ハリは、さまざまな要因がからんでいます。■毛髪の太さ
一般的なヒトの毛髪(専門用語では毛幹)の太さ(直径)は0.05~0.15mmで、日本人の平均的な太さは0.07~0.08mmといわれています。それよりも細い髪になると、コシ・ハリが失われてしまいます。髪がやせる原因は、加齢・血行不良・女性ホルモン(エストロゲン)の減少・脱毛ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響・誤ったヘアケアなどが挙げられます。
■色
髪の色が薄いと、髪に悪影響を及ぼす紫外線が髪の内部まで浸透しやすくなります。そうなると、毛髪の主成分であるタンパク質が分解されダメージヘアが進み、コシ・ハリが失われる原因になります。カラーリングで髪色を明るくしすぎるのは、控えたほうがよいでしょう。
■断面の形状
加齢によって頭皮がたるむと、毛髪を生み出す毛包がゆがみ、くせ毛が増えてしまいます。くせ毛は、髪の断面がきれいな円形ではなく、へこんでいたり、角があったりするため、ダメージを受けやすい形状といえます。髪のコシ・ハリをキープするためには、後天的なくせ毛を増やさないことが大切です。
毛髪(直毛、くせ毛)の形状と生え方
■かたさ
毛髪のかたさは、表面を覆うキューティクルの厚みに関連しています。かたい髪は、やわらかい髪の3倍の厚みがあるとされています。もともとのキューティクルの厚みは遺伝によるところが大きいのですが、ダメージヘアの進行を防ぎ、正しいヘアケアでキューティクルを守ってあげることで、髪のコシ・ハリをキープすることができるでしょう。
■強さ
髪の内部を構成するケラチンなどを間充(かんじゅう)物質といいます。この間充物質がしっかりつまっているのが健康な髪で、120gの負荷をかけても耐えられます。120g以下で切れてしまう髪は、毛髪内の間充物質が少なくなっていることが考えられます。その原因として髪がやせている、ダメージがひどい、髪が栄養不足になっていることなどが挙げられます。
■弾力
健康な髪は、縮んでも元に戻る性質があり、一般的に5%程度伸ばしても大丈夫とされています。5%伸ばして切れてしまうようならば、間充物質が少ない、ダメージがひどい「不健康な髪」といえます。髪の弾力の強さは、ヘアスタイルにも関係していて、いつもひっぱるようなヘアスタイルをしていると間充物質が伸びきって弾力が失われ、髪のコシ・ハリがなくなってしまいます。
「髪にコシ・ハリがある」とは、単に髪が太いことだけを指すだけではなく、髪のダメージ具合や強さ、弾力なども関係しているというわけです。
次ページでは、髪のコシ・ハリをキープするためのヘアケア・頭皮ケアを紹介します。