しゃべらせるのが難しいVOCALOID
VOCALOID3の登場で、ますます上手に歌うようになったVOCALOID。歌声ライブラリのほうも、当初発売されたVY1、MYU、Megpoidに続き、SV01 SeeU、CUL、結月ゆかり、兎眠りおん……と新製品が続々と登場。それに伴い、これらを使った音楽作品がニコニコ動画やYouTubeなどでどんどん発表されています。こうした作品の中には、VOCALOIDにしゃべらせているものもありますよね。実際、VOCALOIDを使ったことがある方ならよくお分かりのとおり、VOCALOIDは歌うためのソフトなので、しゃべらせるのってなかなか難しいのです。「音程を一定にして文字を入力すればいいんじゃないの?」なんて思うかもしれませんが、やってみてください。まさに味も素っ気もない棒読みであり、ロボットボイス。やはりイントネーションがついてはじめて、「しゃべり」として聞こえるというものであって、音程が一定だとそのイントネーションがなくなってしまうのです。
そこで、調教師の方々はPITを使ってのイントネーションやDYNを使っての強弱をうまくつけながら、スムーズにしゃべらせているのです。しかし、これが一筋縄ではいかないため、自然にしゃべらせるには、かなりの熟練した技術と細かな努力の積み重ねが必要になるのです。
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