尿管・尿路結石・腎臓結石とは

腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などを含む「尿路結石」。遺伝、環境、体重なども原因となる疾患ですが、食事である程度予防できると考えられています。結石の種類によって食事療法が異なりますので、まずは結石の種類をを把握することが大切です。よく見られる種類の結石の食事療法を紹介します。
 

シュウ酸カルシウム結石の食事法

最もよく見られる結石です。尿が酸性(pHが低い)の時にできる傾向があると考えられています。食事の内容に関係なく体内で産生されることもありますが、食事である程度コントロールできると考えられています。食事による予防法としては以下のようなものがあります。
  • シュウ酸はカルシウムと一緒に摂取すると体内への吸収率が下がると考えられています。食事の時に牛乳やヨーグルトなどカルシウムが多い食品を摂取するのも1つの手段でしょう。 (以前はカルシウムはよくないと言われていましたが、そうでは無いことがわかりました)
  • 食塩の取りすぎもまた問題です。食塩に含まれるナトリウは腎臓から排出されるときにカルシウムの排出も促してしまいます。
  • ビタミンCは体内でシュウ酸になります。食事からのビタミンを制限する必要はありませんが、ビタミンCが入っているサプリメントは必要以上に摂取しないようにしましょう。
  • シュウ酸が多い食べ物を減らす事も1つのオプションです。シュウ酸が多い食べ物には、紅茶、緑茶、チョコレート、ココアパウダー、ナッツ類、大豆・大豆製品、ほうれん草などがあります。
  • コーヒーやお茶は水分源にもなりますがシュウ酸を含むので注意して下さい。少量のビールやワインならば結石の予防につながるとも考えられています。グレープフルーツジュースとコーラはシュウ酸カルシウム結石のリスクがある人は避けたほうが良いようです。

尿酸結石の食事法

肉

お肉を食べ過ぎていませんか?

尿が酸性に傾いている状態で、動物性たんぱく質が多い食事、プリン体の多い食事が原因になることもあります。尿酸が高いというのは、血液中に過剰な尿酸がある状態です。尿酸の過剰な生成、又は尿から尿酸が十分に排出できていないことが原因です。人によっては高尿酸値が何の問題も起こさない場合もありますが、痛風や腎臓結石の原因になることもあります。尿酸が上がる原因には、利尿剤の服薬、アルコール・カフェイン・たんぱく質・ナイアシン・プリン体の過剰摂取、遺伝、肥満などが報告されています。予防法としては以下のようなアプローチがあります。
  • 肉や魚などの動物性たんぱく質を必要以上に摂取しないようにしましょう。必要なたんぱく質の量は個人の体格、運動量、年齢などによって左右されますので栄養士に相談して下さい。
  • プリン体の多い食べ物である、レバー、青魚(生・乾物)、えび、たらか、うに、白子、あんこうなどを制限してみましょう。
  • コーヒーやお茶は尿酸結石の人は制限する必要はないようです。

上記2つの結石に共通する食事法

野菜と果物を沢山食べてしっかりカリウムを摂取するようにしましょう。カリウムは尿のpHを保つのに役立ち、結石予防にもつながります。また果物や野菜には食物繊維、マグネシウム、フィチン酸、抗酸化物質、クエン酸などが含まれており結石予防に役立ちます。 ただし、野菜の中にはシュウ酸が多いものがあります。シュウ酸カルシウム結石の人は注意しましょう。

また、レモンやオレンジなどの柑橘類のドリンクはクエン酸が含まれており、結石予防に役立つと考えられています。水分も同時に補給できます。
 
シュウ酸カルシウム結石、尿酸結石以外にも、尿がアルカリ性(pHが高い)のときに形成されやすいリン酸カルシウム結石、腎臓の感染が原因であるマグネシウム・アンモニア・リン酸結石、遺伝的な疾患であるシスチン結石などがあります。

上記の食事療法は個人の症状等によって不適切な場合もありますので、必ず担当の医師・管理栄養士に相談して下さい。
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