国際結婚/国際結婚アーカイブ

ハーグ条約から学ぶ国際結婚の心構え(7ページ目)

日本もハーグ条約に加盟するという動きが話題になっています。それは法的にはどのようなことなのか? 国際結婚カップルが当然知っておくべきこととは何か? この問題に詳しい弁護士の松野絵里子先生にお話をうかがいました。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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外国人のお母さんになる覚悟はありますか?

ハーグ条約

お子さんのためにも、親になるという心構えをしっかりと!

今回、松野先生にいろいろ分かりやすくお話をしていただきましたが、中でも印象に残ったのは次の言葉でした。

「あなたは、外国人のお母さんになる覚悟はありますか?」

国際結婚夫婦が外国に住む場合、その国で生まれた子供たちは、たとえ日本の国籍を留保しているにしても、住んでいる国の言語と文化の中で育っていきます。いわば自分とはまったく違うバックグラウンドをもつ“外国人”として成長していくわけです。

その子供たちの母親になる覚悟はありますか?
自分もその国の人として生きていく覚悟はできていますか?

子供がいなくて、自分一人の問題だったら、まだいいと思うのです。外国での結婚生活は思い描いていたようではなかった、その国の人になろうとして努力したけどなれなかった……。そのような人は、決して少なくはないでしょう。そんな時は“撤退”という方法もアリかもしれません。

でも、子供がいて、自分が母親として責任ある立場になっていたら、事情は違ってきます。配偶者ときちんと話し合わなければなりません。そのエネルギーが必要です。

結婚する時には、そこまで考えが及ばないかもしれませんが、自分がその国に根付く覚悟、外国人の母親になる覚悟は、やはり最低限必要です。そのための言語力であり、経済力でもあると思うのです。
そして、最悪の場合を想定した法律の知識も、心の準備として得ておくことを強くおすすめします。


■関連サイト
東京の女性弁護士・松野絵里子による 離婚の法律相談
(東京ジェイ法律事務所)




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