グランプラスとギルドハウスの見所
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6つのギルドが集まってできた「ブラバント公の家」。現在はホテルやレストランが入っている ©牧哲雄
■市庁舎
1421年に完成したゴシック建築の傑作。1455年に増築された鐘楼は、当時ヨーロッパでも随一の高さを誇っていた。フランス軍の砲撃にも耐え抜き、17世紀以前の姿をとどめるほとんど唯一の建築物でもある。実はこの鐘楼、「ベルギーとフランスの鐘楼群」にも数えられていたが、グランプラスの世界遺産登録によって外された。ガイドツアーで中を見学できる。
■スペイン王の家
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「スペイン王の家」の天頂ドーム
■王の家
パン職人のギルドが建てたもので、「パンの家」と呼ばれていた。その後ブラバント公国の役所が置かれて「公の家」になり、ハプスブルク帝国のスペイン王の領地となったことから「王の家」といわれるようになった。19世紀後半にはネオ・ゴシックに改築され、現在に至る。一部は市立博物館として一般に公開されている。
■黄金の木
ビール醸造所のギルドが造ったギルドハウスで、一部はビール博物館として公開されている。ビール醸造の方法や、ビールギルドの歴史などを展示しており、バーでビールを飲むことができる。
■白鳥の家、鳩の家、星の家
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英雄セルクラースの像。右手に触れると幸福が訪れるという言い伝えがある
■ブラバント公の家
砲撃のあと、大工や彫刻家が集まって建てたギルドハウスがこちら。建物の柱には歴代のブラバント公の銅像がズラリと並んでいる。