植木・庭木/庭木・花木の種類と育て方

つるバラ、冬の剪定・誘引のやり方とは?

今回は、つるバラの冬の剪定と誘引についてご紹介します。空間をダイナミックに演出してくれる「つるバラ」。たくさんの花を咲かせるには、適切な剪定と誘引をすることが不可欠。たくさんの花をさかせるための、大事な作業です。ぜひ参考にしてみてください。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

つるバラ、冬の剪定・誘引のやり方

つるバラ、冬の剪定・誘引

つるバラ、冬の剪定・誘引

バラの概略については、以前のガイド記事「バラの種類と育て方」で述べましたが、今回はつるバラの冬剪定と枝の誘引について、詳しくご紹介しましょう。
 
<目次>
 

冬剪定と誘引の目的

つるバラ

たくさんの花をさかせるための、大事な作業

剪定の必要性については、以前のガイド記事「庭木・花木の剪定」でも述べていますが、つるバラの場合は枝全体に花をつけることを目的に、剪定と誘引を行います。

つるバラの剪定と誘引の時期は、12月中旬から1月いっぱいくらいが適期です。この時期はつるバラも休眠中で、剪定による株の負担が軽いことと、つるを曲げても折れにくいためです。ただし寒冷地では3月頃、芽が動き出す前に行います。
 

準備するもの

皮手袋

皮手袋は、作業に欠かせない

つるバラの剪定・誘引に使うものです。
  • 剪定鋏─細枝の剪定に使用
  • 片刃鋸─園芸用のもので、太い枝に使用
  • 結束紐─麻紐、棕櫚縄、結束バンド、ローズフックなど
  • 皮手袋─棘が刺さらないものを
この他、株元にブルーシートなどを敷いておくと、作業後の枝の回収がスムーズになるでしょう。
 

つるバラ、冬剪定の仕方

誘引された、つるバラ

既存の誘引をすべて外して作業開始

まず、いままで施されていた誘引を解きます。この作業中に、目についた細枝や枯れ枝は取り除いておきます。枝先に葉が残っていたら、これも全て取り除きます。

すべての誘引を解いたら、全体を見渡して混み合った枝を間引きます。3年以上経った枝は老化してきて花つきが悪くなるので、切り取って新しく伸びた枝に更新しましょう。また、新枝の先は30センチ程切り詰めておきます。
つるバラの剪定

青が切る枝、緑が残す枝

 

つるバラの誘引

剪定が終わったら、誘引作業に入ります。誘引は、フェンスやアーチ、オベリスク、パーゴラなど支えとなるものに近い位置の太い枝から始めましょう。誘引の際、強引に枝を引っ張ってはいけません。枝の向きを見て、無理のないように対象物に沿わせていきます。
つるバラの誘引

既存枝も青色の新しいシュートも、水平を意識して誘引

枝はできるだけ水平になるように誘引するのが、花つきを良くするポイントです。オベリスクの場合は巻きつけるように、アーチの場合はジグザグに蛇行させて誘引しましょう。

「つる」とは付いているものの、つるバラはアサガオのように自ら絡みついていくものではありません。上手く誘引してあげて、たくさんの花を楽しみたいですね。

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