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バラの種類と育て方

花木の女王と呼ばれるバラは、ぜひガーデニングに取り入れたいアイテムです。ここではバラの種類と育て方について解説します。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

バラの種類と分類

バラは古くから品種改良されてきたため、非常に多くの園芸品種を持つ植物で、その分類方法も様々です。ここでは主な系統、樹形、花形による分類をご紹介します。

■系統による分類
スウィート・ジュリエットはカップ咲きからロゼット咲きへと咲き進む

スウィート・ジュリエットはカップ咲きからロゼット咲きへと咲き進む

バラは、オールドローズとモダンローズの二つに大別されます。この分類では1867年に作出された品種「ラ・フランス」を起源とし、それ以前のバラをオールドローズ、以降のバラをモダンローズとしています。モダンローズにはハイブリッドティーローズ、フロリバンダ、イングリッシュローズなども含まれており、四季咲き性や多彩な花色を有します。

■樹形による分類
バラは、その樹形によりブッシュ(株立ち性)、シュラブ(半つる性)、クライミング(つる性)、ミニアチュア(矮性)とに大別されます。なおシュラブは、しばしばランドスケープローズ(修景バラ)、グランドカバーローズ(地被バラ)、クリーピングローズ(這い性)などと細分されることがあります。

■花の形による分類
ブライダルピンクは半剣弁高芯咲き

ブライダルピンクは半剣弁高芯咲き

バラは、その花弁や花の咲き方によっても分類されます。花弁による分類では、花弁の先が尖った「剣弁」、それよりゆるい「半剣弁」、丸みのある「丸弁」、ウェーブのある「波状弁」などがあります。また花弁の数によっても、一重咲き、半八重咲き、八重咲きと分類されます。

花の咲き方では、花の中心が高くなる「高芯咲」、カップのように丸く開く「カップ咲」、多くの花びらが幾重にも重なる「ロゼット咲」、花が開くと平らになる「平咲き」、細い花びらで球状に咲く「ポンポン咲き」などがあります。

バラ苗を入手する

ショップには、たくさんのバラ苗が

ショップには、たくさんのバラ苗が

春や秋のガーデニングシーズンともなると、園芸店だけでなくホームセンターなどにもたくさんのバラ苗が並びます。他の草花同様に病虫害に侵されていない苗を選ぶことはもちろんですが、品種名のラベルがきちんとついているか、根が乾いていないかなども要チェックです。

また、バラ苗を入手する際に覚えておきたいのが、新苗と大苗の違いです。新苗とは、前年の秋以降に接ぎ木した若い苗のことで、春に出回るので「春苗」とも呼ばれます。一方の大苗とは、この新苗を育成させたもので、秋から店頭に並びます。新苗は大苗に比べて安価ですが、一年目は蕾がついても取り除いて株を育てることを優先します。

これとは別に、新苗を鉢植えにして育成した「鉢苗」と呼ばれるものも販売されています。開花シーズンに実際の花姿を見て購入することができますし、新苗のように活着不良でダメになる心配もないため、初心者におすすめです。いずれの場合も信頼のおけるナーセリーを訪れ、実際に株の状態をよく観察して入手するのがよいでしょう。
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