無印良品のハードキャリー、ヒットの要因は?
自分の高さに調整出来るキャリーバーを備えたポリカーボネート複合素材の四輪キャリー。1万5000円
色と質感が大人っぽく、ビジネスシーンにも自然に溶け込むデザインなのに、5泊6日を目安にした56Lサイズで1万5000円というリーズナブルな価格。キャリーバーの高さが8mmピッチで自由に設定でき、四輪にTSAロックという高機能のこのハードキャリーは、販売以来ファンが続々と増えているヒット商品なのだとか。
国内外含め、旅や移動が多いガイドにとって、旅支度と後片付けはいつもの悩みの種。そんな悩みの細やかな部分にさまざま対応しているこのハードキャリーは、どうやって作られたのでしょう。モノづくりの秘訣を伺いに、開発担当者でもある良品計画の大伴さんにお会いしてきました。
開発のポイントは、成田空港でのウォッチングにあった
ハードキャリーの開発を担当した、大伴崇博さん。成田空港に何度も足を運んで、実際のキャリーの使われ方をウォッチングしたのだとか。
この時に気づいたのが、スーツケースの上にバッグなどの荷物を乗せて引いている人がとても多いこと。そしてそのほとんどの人が、ずれて持ちにくそうにしているということだったのだそうです。また、出国時に比べて帰国時にはおみやげの袋が増えている人が多いということでした。
ハードキャリーの上がフラット構造のものは、なかなかありません。フラットならハンドバッグもぴったりと乗ります。無印良品の内装バッグなら、サイズもぴったり
こうしてできたハードキャリー。使いやすいだけでなく、旅の準備と後片付けが気持ち良いほど時短できる仕組みがたくさん! 次のページから、賢い使い方を考えてみましたよ!