待望の新ライン、CORKS(コークス)登場!
メイド・トウ・メジャーラインのCORKS(コークス)のスーツ
西荻窪に店舗を構えるリッドテーラー(LID TAILOR)。これまでビスポーク(スタンダードハンドメイド、プレミアムハンドメイド)のみの展開だったが、待望のメイド・トゥ・メジャー(パターンオーダー)を2012年1月下旬からスタートする。ブランド名は、ロンドンの通り名から取った「CORKS」(コークス)。この名から分かるように、英国スタイルをイメージしたラインだ。
一般的なテーラーが手掛けるセカンドラインはビジネススーツが多いものだが、この「コークス」はモッズを意識した遊び心を加えているのが特徴だ。もともと店主の根本修氏は、若い頃からモッズが大好きだったこともあり、そのスタイルにも精通しているのである。
ラペルのフラワーホールはサヴィルロウ仕立てに多い1インチを採用
さらに毛芯や袖山を成形するために入れる裄綿(ゆきわた)も、自ら見本を作って業者に頼み、「コークス」用に用意してもらっている。そのため、モッズの表層的なデザインを取り入れた巷のスーツではなく、スーツの構造や着心地においても完成度の高いものになっているのだ。
また、「コークス」のスーツやジャケットは、ビスポーク職人が縫うのではなくて、工場による縫製だ。そのため、彼が目指すスーツを工場による縫製で、どこまで近づけられるかが大変だったとか。そのため、納得できるスーツを生産してくれる国内の縫製工場をずいぶん探したようだ。それだけに完成したサンプルスーツは綺麗なシルエットが出ている。
次のページでは、英国製のこだわりを紹介する。