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メルセデス・ベンツのフラッグシップが100万円以下!

メルセデス・ベンツの最上級サルーン、Sクラス(旧型)がとうとう100万円以下でも選べるようになりました。軽自動車の中古車なみの価格で「世界の高級がいかなるものなのか」を知るチャンスです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

装備充実の高級車が軽自動車なみの価格で買える

Sクラス フロント

デビュー当時の新車価格は880万~1330万円。エアバッグは8ヵ所に装備され、ブレーキアシストも標準装備されます。そのほかクルーズコントロール、アルミホイール、リアウインドウ用電動ブラインドなども全車に標準で備わります

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツSクラス(旧型)を取り上げたいと思います。

Sクラスといえば高級車の代名詞的な存在であり、当然ながらメルセデス・ベンツの最高の技術がつぎ込まれたモデルですが、それでも中古車になれば他の車と同様、年を経るごとに値段も下がります。そしてついに100万円以下でも十分探せるようになりました。高級車が軽自動車やコンパクトカーなみの価格で買えるのですから、これはおいしい。

旧型Sクラスのデビューは1998年11月。2005年10月に現行型が登場するまでの約7年間、メルセデス・ベンツのフラッグシップとして活躍してきた車です。このモデルの1つ前のSクラス、角張った大きなボディの旧々型は確かに「ベンツ様のお通りだ」的な堂々たる風格を持っていたのですが、販売面ではけっこう苦戦を強いられたようで、このモデルでは全長を少し短めに(それでも5m超)、またデザインも丸みを帯びたものへと変更されました。

Sクラス   リア

写真は2002年11月以降の後期モデルで、内外装のリファインのほか、S320の排気量が上がってS350(3.7L)に、また最上級グレードが5.5LのV12+ツインターボのS600Lへと変わりました。また4WDモデルのS430 4マチックが加わっています

それでも旧々型より室内長を伸ばすなどして、大型サルーンとしての居住空間を確保。デビュー時の心臓部には新世代の3.2LのV型6気筒と、4.3Lと5Lの8気筒、5.8Lの12気筒の4種類が用意されました。これらにはすべて5速ATが組み合わされます。

またAIRマチックサスペンション、外気温も考慮しながら室内温度を一定に保つエアコン(左右独立で、S500L等は後席の左右でも変えられる)、カーナビ(CD、2002年11月のマイナーチェンジでDVDに)、横滑り防止装置のESP等が標準で装備されています。

高級車ですから快適装備が充実しているのは当たり前といえば当たり前ですが、これが100万円以下で手に入るというのは、うれしい話です。

では具体的にどんな中古車が100万円以下で買えるのか。原稿執筆時点での修復歴なしの最安値は68万円。2000年式のS320で、走行距離は11.8万km。走行距離の多いのが気になるなら、走行距離5万kmで79.8万円の2000年式S320なんてどうでしょう。基本的に100万円以下では5万km超が多いのですが、中には4万km台の中古車もあります。またマイナーチェンジ前の車がほとんどとなります。

このように価格的にはかなり魅力的な旧型Sクラス。その魅力を次ページでさらに詳しく見ていきましょう。

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