ハードウエア的に違いはほとんどないが、対応アプリに違い
どのメーカーのタブレットも基本的にはデュアルコア以上のCPUと高速グラフィックスチップ、大容量メモリー、カメラやGPS、機種によっては3G通信機能などを内蔵しており、それぞれに細かい違いはあるものの大きな違いはない。iPadもAndroidタブレットも、基本機能のほかにアプリを追加することで機能を加えられるので、アプリの機能がタブレットの機能や使い勝手を大きく左右する。そのためほしいタブレットにほしいアプリが対応しているのかをチェックすることが重要だ。iPadにはあるけどAndroidタブレットにはない、逆にAndroidタブレットにはあるけどiPadにはないアプリというのも多いので、その点に注意したい。
アプリの充実度はiPad、Androidタブレットともに互角だが、ゲームや音楽などエンタテインメント関連のアプリはiPadに軍配が上がる。特にゲームメーカーによる本格ゲームはiPad 2の独擅場といった感がある。
iPadは実質1機種のみだが、Androidタブレットの選択肢は数多い
先ほども紹介した通り、iPadシリーズはアップルが製造・販売しているもので、現在は第2世代の「iPad 2」がラインアップされている。まだ初代iPadも流通しているが、iPad 2はiPadの完全上位互換のため、実質1機種のみと言える。一方のAndroidタブレットは、iPad 2と同様の10インチモデル(iPad 2は9.7インチ)が主流ながら、7インチモデルなどもラインアップされている。キーボードを搭載する台湾・アスーステック「Eee Pad Slider」や、2画面を搭載するクラムシェルタイプのソニー「Sony Tablet Pシリーズ」など、ユニークなスタイルのモデルもラインアップされている。
アップルは以前に故スティーブ・ジョブス氏(当時アップルCEO)が「DOA (Dead On Arrival:既に死亡)だ」と発言したと報じられており、今後ワンハンド・タブレット(片手で持てるタブレット)が登場する可能性は低い。10インチモデルを使いたいというのであればiPadでもAndroidタブレットでも充実しているが、それ以外のスタイルを選びたいのであればAndroidタブレットで決まりだ。
Androidを選ぶなら注意しなければいけないのが、OSのバージョンだ。