ゲーム業界ニュース/ゲームと社会問題・犯罪ニュース

ある中学生のゲーム事情 前編

子供達がゲームとどのように関わりを持っているか、ゲームについて何か問題や事件が起きた時に、それと絡めて問題のある部分が抽出されて取材されることはあるものの、普段の子供達とゲームのあり方について追跡した記事はそれ程ないように思います。そこで今回は、ガイドが実際に中学校を訪ねて、ある中学生達とゲームとの関係についてお話を伺ってきました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

ゲームが好きな中学生の普段の様子

イメージの中学生の図

イメージだけはあるものの、具体的に今の中学生がどんな風にゲームをしているのか知っている人はそれほど多くはないかもしれません。

いまやゲームは決して子供だけの玩具ではなく、広い世代に普及したエンターテイメントとして認められつつあります。とはいえ、ゲーム業界にとって、子供達は大事なゲームプレイヤーであり、今でも彼らが中心となってゲームのムーブメントが起きることは珍しくありません。一方で、ゲームの課金や、過激な表現の規制など、子供たちとゲームの関係が問題にあがることもしばしばあります。

しかし、子供たちがどんな風にゲームを遊んでいるのかについて、何か事件などがあった時に、それと絡めて問題のある部分のみが抽出されて取材されるケースはあるものの、普段の子供達とゲームの関係について追跡した記事はそれほど多くないように思います。

そこで今回は、男女6人の中学3年生、それから2人の中学校教諭の方にご協力願いまして、ゲームについてのあれこれをインタビューしてきました。彼らは学校内でも屈指のゲーム好きということで、必ずしも標準的な中学生というわけではありません。どちらかというと、ゲームにどっぷりはまっている中学生ユーザーという立場です。また、たった6人の話ですから、それを中学生ゲーマー全体に一般化できるものでもありません。

タイトルにあります通り、あくまである中学生のゲーム事情に過ぎません。それでも、彼らの言葉はとても生々しく、ゲームと子供達、そして社会の関係を知る1つの手がかりとしては、大変に貴重な情報と言えるのではないでしょうか。

インタビューを読む前に

生徒さん達の図

雑談をおり混ぜながらの楽しいインタビューでした。

さて、インタビュー本編に入る前に2つ、ご説明があります。まず、生徒さんや先生方のお名前はもちろん、中学校の名前や場所など、個人や団体を特定できる情報は一切記事にしないという約束でインタビューをさせていただきましたので、お名前等は全て仮名です。

また、インタビューの口調など、できるだけあまり変えずに、生のままの声を生かして記載しています。ガイドも、中学生のみなさんと楽しく仲よくおしゃべりをするなかで、色んなお話を伺っていますので、ラフな言葉のやり取りになったり、話題がやや散漫になることもありますが、雰囲気も含めてより彼らの実態に近い、リアリティのある内容をお届けしたいという意図をご理解いただければと思います。

それでは早速、インタビューに参りたいと思います。生徒さんたちは分かりやすくニックネームで呼ばせていただくことにします。

男子生徒3人は、かけっこが得意な、スポーツ君。マニアなゲームも遊ぶマニア君。中古でやりくりしてゲームをたくさん遊ぶ、やりくり君

女子生徒3人は、家族でゲームを遊ぶことの多い、ファミリーさん。攻略本は見ないでガッツリやりこむ、やりこみさん。ちょっと口数の少ないしずかさん

それと、男性教師女性教師のお2人、ガイドを含めて9人でゲームについてのあれこれを話はじめます。

それでは、インタビュー本編をご覧ください。
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