照明・LED/照明住宅実例

照明住宅実例:開放感のある9坪住宅

建坪29平方メートル(約9坪弱)の住宅をご紹介します。川沿いの三角形の敷地という、限られた条件の中で空間をより広く見せるを工夫しています。照明も建築に合わせて計画しましたが、天井の低い部屋をすっきり見せる配灯の仕方や、吹き抜けの光など、参考になる設計のポイントをご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

川に寄り添う家 

外観夜景

写真1.内部の暖かい光が美しい(C)Hiroshi Tanigawa

弊社で照明設計を行った住宅事例をご紹介します。建築設計は、一級建築士事務所水石浩太建築設計室を主宰する水石浩太氏です。水石氏は、住宅や病院・店舗など数多くの実績があり、インテリアや什器からリフォームまで幅広く手掛けています。

川沿いの三角形の敷地に建つ、ロフトのある2階建ての住宅ですが、1階は寝室と水廻りで、玄関・階段・収納などとはレースのカーテンで仕切っています。照明設計は、中島龍興照明デザイン研究所で担当していますが、照明器具の選び方と配置のポイントをご紹介します。
 

 
カーテンを明るく照明

写真2.カーテンを明るく照明

寝室は、収納を覆うカーテンに近付けてダウンライトを配灯し、カーテン全体が明るくなることで奥の収納が見えにくくなっています。寝室では、就寝の視点で、真上に照明器具がくると眩しく感じるため、視点から外れる位置に器具の配灯が望ましく、さらにカーテンを明るく照明することで、空間の広がりを感じます。また収納を開けた時に内部が見やすいというメリットもあります。

天井高が2m10cm(一般的な住宅では2m40cm)と低めですが、カーテン際のダウンライト照明によってカーテンを閉めていても圧迫感がなく、柔らかな布に包まれているような優しい印象になります。ダウンライト器具は調光機能を付けており、お休み前は、明るさを落とし、より暖かい色の光で過ごすごとができます。
寝室

写真3.布に包み込まれるような寝室(C)Hiroshi Tanigawa


次のページでは、開放感のある2階をご紹介します。

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