腰痛を繰り返してしまう
パソコンをするたびに腰痛を繰り返していませんか?
腰痛を繰り返して起こしてしまい、腰の調子がなかなかすっきりしない、という人がいます。誘発のきっかけとなる腰痛の原因が、ご自身で思っているものとは異なっているのかもしれません。それが、腰痛の引き金になっている可能性もあるのです。
とはいえ、腰痛のはっきりした原因はわかりにくいため、腰痛で苦しむ人が世の中からなかなか減らないとも言われています。ですが、ちょっとした工夫で、今まで思い込んでいた腰痛の原因とは別の腰痛のきっかけが見えてくるかもしれません。すると、今までとは違った腰痛へのケアができ、効果が表れやすくなるのではと思います。
「腰痛日記」で新たな原因がわかるかも?
ご自身の腰痛がどのような時に起こるか、はっきり分かっていますか?「重いものを持った後に、よく腰がだるくなる」「パソコンを使っている時に」など、おおまかには、きっかけになりやすい出来事を思い浮かべることができる人が多かと思います。
きっかけになりやすい出来事を知ることで、腰痛になる危険性を回避することができる……と考えると思いますが、それらを回避しても、腰痛と縁が切れないという話が多いのも事実。そこで、試してみると新たな発見が多い「腰痛日記」をつけてみてはいかがでしょうか?
「腰痛日記」とは?
腰痛の日記というと、「○月○日○曜日 今朝、靴下を履こうと、前屈みになったら、腰が痛くなっていることに気づいた。腰のストレッチをしてみるものの、うまく腰が伸びず、効果が出せなかった。」のような、腰痛にまつわる出来事を書くイメージがあると思います。
「腰痛日記」では、こういった記述も書き込みつつ、他の大切なポイントも記入することが必要になります。必ずチェックしておきたいことは次の項目になります。
- 腰痛を感じた日付
- 腰痛を感じた時間を細かく記載 → そして、症状がどれくらい続いたか
- 腰痛の部位と種類(右腰にズキズキ・左腰からお尻にかけて電気が走るような・骨盤の真ん中付近の鈍痛など)
- 痛みのレベル(過去最高の痛みを「5」として5段階評価)
- 何をしているときに腰痛を感じたか(特に何もしていない、という人もいます)
- 腰痛の起きる前の気持ち(例:イライラしていた、忙しくて気持ちはよく覚えていない、など)
- 腰痛が起きている間の気持ち(例:苦痛でたまらない、不安は全く感じない、など)
これだけの項目について書くのは、面倒だと思うかもしれませんが、ご自身が分かれば結構ですので、記号化して記述を簡単にすると、すぐに記載が済むので楽に日記を続けることができます。
「腰痛日記」からわかること
イラストや記号を使って簡単に記入できるようにしましょう
腰痛が頻繁にある人は、1週間ほど記録した頃から、腰痛の傾向が見えてくることがあります。平日の起床時は、ほぼレベル「4」程度の鈍痛を左腰に感じるが、仕事が休みである休日になるとレベル「1」程度になっている、といった仕事のある日か休みの日かによる違いがわかるケース。
また、1ヶ月ほど記録をしたところで、毎週水曜日の午後2時に行われる会議中に、座っていることがつらくなり「毎回長引く会議にイライラ…」というように、パソコンでの座り姿勢では出ない腰痛が、会議のときだけ強まるといったことがわかるケースもあります。
心理状態が腰痛に関わっていることも
ご自身の体に机や椅子が合わず、不快感がある場合に机・椅子を交換したり、決まった動作で腰痛が起こる場合に、その後ストレッチをするとすぐに改善されるといった、改善策がはっきりしているケース以外では、心理状態が大きく関わっている腰痛ではないかと考えられます。
腰痛が長期化することで、「将来歩けなくなるのでは?」という不安感から、座るたびに腰痛がひどくなるケース。そして、仕事・家事・育児の忙しさで参ってしまい、「旦那、手伝ってくれればいいのに!」とイライラしながらキッチンに立っていることが多い人では、腰が気になってキッチンにあまり長く立っていることができない、というケースもありました。
こうしたことでのストレス解消は難しいことも多いのですが、変えられる範囲で環境を変化させ、多忙な人であっても、腰痛治療の一環と割り切り、リフレッシュの時間も意識的につくると、腰痛にも良い兆しが表れることがあります。
日記の選び方
日記を開いて書くということ自体が面倒、という人も少なくありません。そういった場合は、記入スペースの広いカレンダーに記入するほうが、続けやすいかもしれません。意外な場所で腰痛を感じるかもしれませんので、ノートやメモ帳タイプの場合は、持ち運びしやすいものがおすすめです。
日記は、無地や罫線の入ったノートに、腰痛の起きた日時などを書いてもかまいませんが、あらかじめ時間別で書き込めるスケジュール手帳を利用すると、記入しやすいと思います。仕事のある日か、休日で自宅にいる日かといった、おおまかな予定も書いておくと、職場で腰痛を感じる傾向が強い…といったことが分かるかもしれません。
客観的に腰痛と向き合うことも必要
腰の調子が良いときは、ご自身のコンディションと落ち着いて向き合いやすいのですが、いざ腰痛になってしまうと、痛みや不安の要素が強まってしまい、なかなか客観的に腰痛とご自身との関係について、見つめることができない、という方も多いため、こうした腰痛日記を役立てることができればと思います。