岩の隙間から見える情景
島は琉球王朝第二尚氏の尚円王(金丸)が出身の地ということもあり見所が複数あるのですが、とっておきは「風の岩」。
入口の目印は気づかないほど小さくて素朴ですから、注意していないと見過ごしてしまうかもしれません。低い木が茂った岩肌を登り5分程で頂上に着くと、目の前には真っ青な海、背後にはサトウキビ畑と田んぼがパッチワークのように広がります。
それだけでも素晴らしい景色ですが、これだけではありません。さらに先端へ進むと……
先端に突き出た岩と岩の間には、人ひとりがやっと寝そべることができる隙間が!
眼下にはマッテラの白い砂浜、遠くには珊瑚礁に囲まれた屋那覇島。風の音を聞きながら心を静かにするには最適の場所と言えましょう。こんなに素敵な場所に行列を作るほど興ざめなことはありませんから、入口に先客の車が停めてあった場合は時間をずらしたほうが良いですね。その方がお互いにハッピーです。
島にはユタ(霊能者)になるための修行が行われたという山の上の御願所が多数あるといいますが、こちらもその一つであるようです。岩山は急勾配ではありませんが、サンダルは避けたほうがよいでしょう。
ゴザと扇風機さえあれば
沖縄の昼間は暑いから誰も外を歩いていません。外にいても何だか寂しくなるだけです。そんな時は昼寝をしてしまいましょう。
クーラーもありますが、窓を開けて扇風機を回しゴザの上で眠るのが「がーぺーちんスタイル」。ただ、虫さんも遠慮なく入ってきますので、備え付けの蚊取り線香をお忘れなく。
おばあちゃんの家に行った懐かしい気持ちになって眠りにつくことができます。目隠しのブラインドを下ろせば落ち着いて眠ることができるでしょう。
縁側がある生活
夕暮れになって縁側に座っていると、手押し車を押すオバアと目が合います。さあ、待ち遠しい沖縄の夜の始まりです。
予約をすれば、三味線を持ったオジイが訪ねてきてくれるので、島唄を聞きながら縁側で夕涼みをしてはいかがでしょうか(約一時間程度2000円)。
夕食までの時間は、伊是名ビーチでロマンティックなサンセットタイムを過ごすのがおすすめ。沖縄には珍しく松が自生する風情ある浜で、宿からは歩いて10分程度と散歩がてらにはちょうどいい距離でしょう。通り道にある商店でオリオンビールを買っていくのもいいですね。運が良ければ水平線にグリーンフラッシュを見ることができるかもしれません。