違いを乗り越えよう!と
世界中に伝えたことこそ最大の功績
マイケルは本気で世界を変えたいと思っていたようで、その思いは、様々な曲にも映し出されています。貧困問題を歌ったMan In The Mirror、人種や文化の違いを乗り越えようと歌うBlack Or White、地球環境破壊の現状を歌ったEarth Songなど、強いメッセージをのせた曲は、21世紀の今も、ストレートに響いてきます。特に、ポップな曲とダンスパフォーマンスにのせて、「人種にこだわることなんてくだらない、文化の違いを乗り越えよう」と歌ったBlack Or Whiteには、世界中の人が共感し、大ヒットを記録しています。発売は1991年でしたが、20年近く前の曲だとは思えないほど、今も色あせていません。マイケルが白人になりたかったなんていうのは絶対に嘘だ!とこの曲を聴くと思います。
もしかしたら、世界が混沌としている今だからこそ、いっそう鮮やかに心に伝わってくるのかもしれません。そう思うと、数々の社会貢献をしたマイケルですが、その最も大きな功績は、「争いのない世界はきっと築けるよ。信じて動きだそうよ」と、音楽を通じて多くの人に気づかせてくれたこと、といえるかもしれません。
今回ご紹介したのは、マイケル・ジャクソンの社会貢献活動のほんの一部。亡くなってから、様々な報道がされていますが、イヤな面ばかりクローズアップされるのは、ファンじゃないガイドも悲しいなと思います。多くの人に、マイケルが世界の子どもたちのために、地球環境のためにどんな貢献をしているかなどにも思いを馳せてほしいなぁ。そして、その死を静かに悼みたいですね。
……合掌。