本命の優勝で幕を閉じたように見えて
今年で第4回を迎えた、コント日本一を決める大イベント『キングオブコント2011』が23日に開催されました。エントリー総数3026組の中から勝ち抜いてきたファイナリスト8組の激戦を制したのは、今回が決勝進出2度目となったロバートでした。多くのレギュラーを持ち、人気実力ともに定評のある3人組だけに、結果だけ見れば順当だったようにも見えます。しかし、決勝8組が前半後半で演じたコント計16ネタを一気に見た全体的な感想は「カオス!」に尽きます。
笑えたか笑えなかったかで言うと、過去3回の大会ほどには笑えませんでした。かといって、決して面白くなかった訳ではなく、印象深いコントもありました。なので今回は、系統だった批評ではなく、脳裏に焼きついてることを、ひとつひとつ取り出していきたいと思います。
異様とも思える、かぶり物率
まず、16ネタ通しての印象ですが「かぶり物多すぎ」と、素直に思ってしまいました。8組中3組が、顔の出ないマスクをかぶってコントするなんて、かなり異常な事態じゃないでしょうか。個人的意見ですが、紙や手帳を読み上げるコントにも似た、モヤモヤ感が残ってしまいました。ネタではないですが、番組冒頭のダウンタウン・松本人志の一言「飲むものがなくなってしまいました」も相当インパクトありました。昨年はすごい勢いでオロナミンCを飲みながら「なんぼでも飲めるわ!」と言っていたことに掛けての発言でしょうが、一年前のフリに見事なオチをつけた形になってしまいました。
あと、これも個人的印象ですが、100人の芸人審査員が例年と比べて、良く言えばリラックス、悪く言えばダラけてる感が。誰もがMC浜田に声掛けられるのに怯えて、ピリピリしてた雰囲気が嫌いじゃなかったので、これも「なんだかなぁ」という思いに包まれてしまいました。