新聞を読む子は学力が高い!?
お子さんの学力を無理なく伸ばす方法の一つに「親子で新聞を読むこと」があります。経済協力開発機構(OECD)が行っている国際的な学習到達度に関する「PISA調査」(2000年)によると、新聞を読む頻度と学力に相関関係があることが分かります。新聞を読む頻度を「週に数回」と回答した人の得点が534点で最も高く、頻度が下がると得点も下がり「まったくか、ほとんどない」は489点でした。
新聞を読めば、知識や語彙が増えるのはもちろん、論理的な読解力を養えます。お子さんに新聞を読ませるためには、まず親自身が新聞を読み、夫婦でその感想を話し合うのがおすすめ。親の姿を眺めているうちに、お子さんも自然と新聞に興味を持つでしょう。
過度の期待が子どもの可能性を潰す
しかし、お子さんが新聞に興味を持ち始めたからといって、過度の期待は禁物。親はどうしても政治・経済面などを読んでほしいと思いがちですが、まずはお子さんが興味を持った面から読ませてあげてください。最初はスポーツ欄や天気予報だけであっても、いずれほかの面も読むようになります。そしてお子さんが政治や経済面を読めるようになったら、世間の関心が高いニュースなどについて、お子さんに「このニュースどう思う」と質問してあげてください。
世間の関心が高いニュースは数日間継続して掲載されますので、お子さんの答えが間違っていたとしても頭ごなしに否定せずに、「違う考え方もあるかもしれないから明日もう一回考えてみようね」と、もう一度考えてみる機会をつくってあげてください。一つのテーマを何回も考えることで、お子さんの考える力は向上していくでしょう。
お子さんの学力の土台をつくる新聞活用。2学期から親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。