中・高層マンションなら柱と梁の位置に注目
住戸と住戸の境壁の上方についている梁はそれほど目立たずリフォームの障害にもならない。
ラーメン構造のマンションであれば、住まいのどこかに必ず柱と梁が出てきます。もし目につくところになければ上手に隠してあるか、目立たないような位置に納まっているということです。
住戸の四隅にある柱・梁なら問題なし
柱と梁はセットになっており、柱と柱をつなぐように天井(床下)部分で梁が渡されフレームを構成。柱のあるところに必ず梁はある、と思ってください。梁は天井から下方に飛び出していますが、住戸の四隅にある壁の上部にあると比較的目立ちません(【図1】)。このように柱・梁が四隅にある分にはリフォーム時の弊害になる恐れも少なく、特に問題はないでしょう。
小さいor大きい間取りは要注意
モジュールの決まっている木造住宅に比べ、鉄筋コンクリート造のマンションにおいては、柱・梁・壁の位置などは比較的自由に決められます。マンションの設計をする段階で、柱・梁の位置は、【図1】のように、じゃまにならない住戸の四隅や間仕切壁の近くに計画されます。しかし、同じ建物内に多彩な間取りを有するマンションの場合は要注意です。一番数が多く用意される基準プランを元に柱の位置は決まります。柱は1階から最上階まで同じ位置にあるため、同じ縦列にその他のイレギュラーな間取り、例えばワンルームや100m2超までの多彩なプランが用意される場合、そのイレギュラーな間取りに置いて柱・梁が不自然な位置に出ることがあります。
次のページで柱が中央に出ている間取り例を見ながら検証してみましょう。