マニュアル学習ではダメ

今の小学生はゆとり教育の反動で、かなり学習の負荷は増えています。多くの小学校で宿題が増えています。しかしながらその宿題の中身が問題です。学校での問題演習量が少ないということから、ボリュームがあり繰り返しの多い課題が与えられています。

子どもの宿題が多くてたいへん」という声は公立私立を問わず、小学生の保護者からよく耳にします。

どんな宿題が良くないのでしょうか。
  • 生徒の理解度や到達度に関係なく一律に出されている
  • 繰り返しによる習熟が狙いで、理解しているかどうかは後回し
  • やっていて面白くない
授業だけで理解しできるようになる生徒と、授業についていけず消化不良で課題に向かう生徒も同じ宿題に取り組まされます。理解している生徒にはより発展的な課題を与え、理解度不足の生徒には授業を補う内容が望ましいはず。

多くの生徒を見ていて感じるのは、繰り返し学習により、学校で教わった通りの手順で解くという習慣が見についてしまっていることです。最初の学習段階ではまず標準的な手順で解くのは構いません。しかしながら、ある程度習熟したなら応用力を磨くために、標準とは異なるけれど効率のよい手順に気づかせたり、別解に取り組ませたりしても良いはずです。暗算可能な計算を筆算するという現状は考えもの。

また、毎日のように持って帰る宿題に嫌気がさしている生徒も少なくありません。教科書準拠の問題集を3回解くためノロノロとノートに問題を写す生徒がいます。一度解いてできなかった問題を解き直すならわかります。できないところができるようになるのが学力向上の基本ですから。

エビングハウスの忘却曲線

記憶したものは時間と共に失われていく

ではそれだけ繰り返して定着するのかというと、繰り返しはその時だけなので1学期が過ぎたら忘れてしまっている生徒がでてきます。ある2年生は夏休みに時計の分針の読み方をすっかり忘れてしまっていました。一学期にさんざん宿題で学習したのに。心理学で有名なエビングハウスの忘却曲線にあるとおり、記憶の定着には時間をおいてからの復習が必要だからです。