本場で食べたい! ベルギーワッフル
ブリュッセル・ワッフル発祥の店「マックス」で
ワッフルが描かれた世界最古の絵だとか
甘党ならばベルギー滞在中に一度は食べておきたいベルギーワッフル。ベルギーでワッフルは「Gaufreゴーフル」と呼ばれます。ベルギーでは中世の昔から家庭でも作られていたそうで、1556年に描かれたピーテル・アールツェンの作品には、現存する世界最古のベルギーワッフルがあります。現在この作品は、アントワープの
マイヤー・ヴァン・デン・ベルグ美術館で見ることができます。
トッピング付きのリエージュ風ワッフル
さてワッフルの種類は数あれど、日本人になじみの深い代表的なワッフルは2つあります。日本でもブームになった「リエージュ・ワッフル」はパールシュガー入りで、何もつけなくても甘くカリカリの歯触り。伝説によるとリエージュ風ワッフルは、18世紀にリエージュ司教領王子のリクエストによって彼の料理係が編み出したものだとか。発祥地の町リエージュで食べられれば最高ですが、ブリュッセルなどの人気都市ではワッフル専用の屋台や移動車が多く、観光中も気軽に食べ歩きができます。またティールームなどではトッピング付きのリエージュ風ワッフルが食べられる所も。
フワフワ生地のブリュッセル・ワッフル
フワフワ生地に五番の目の模様が付いた大きめ長方形の「ブリュッセル・ワッフル」は、粉砂糖をかけるだけでも美味しく食べられますが、フルーツソースやチョコレートソース、生クリームやアイスクリームといったトッピングを合わせると、見た目も華やかなデザートに早変わり!こちらはティールームやブラッスリーの看板メニューになっていることが多いので、店内で食べるワッフルとしてはリエージュ風よりも見つけやすいでしょう。
それでは代表的なワッフルのお店をご紹介します。
ベルギーワッフル店1 マックス
9才からワッフルを焼くイヴさん
国内第三の都市ゲントにある老舗のティーサロン。ベルギーで一店だけしかワッフル屋に行けないのなら迷わずここで決まりです。
実はこの店こそが「ブリュッセル・ワッフル」の発祥の地であり、現在のオーナー&ワッフル職人イヴさんの祖先である、その名もマックスさんが1839年に販売したのが始まり。当時は露天の屋台での販売でした。ただし「ゲント・ワッフル」ではなく「ブリュッセル・ワッフル」という名前にしたのは、「ブリュッセルの方がゲントよりもブルジョワっぽいイメージがあるから」だったとか。
内装も美しい
マックスの看板を掲げて6代目にあたるイヴさんは、フランダース地方のカシワの木の色のような黄金のワッフルをさっくり焼き上げる名人。120年選手の鉄製型を使いガスの火力だけで焼くそうで、「電気を使って焼くくらいなら店を閉める方がまし!」と豪語するなかなかのこだわり派です。世界遺産の聖バーフ教会にもほど近く、開放的なテラスには、いつも世界各地から訪れる観光客がアツアツのワッフルを幸せそうにほうばる姿でいっぱいです。
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■Max(マックス)
住所: 3 Goudenleeuwplein 9000 GAND
TEL: +32 (0)9 223 97 31
営業時間:火~金曜11:00~18:00 、土曜11:00~22:00、日曜10:30~22:00
定休日:月曜
アクセス:国鉄Gand-Dampoort駅から徒歩15分(ゲントの中心地にある)