マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

広い間取りのマンションを選ぶときのポイント(2ページ目)

郊外まで視野を広げると、部屋数が多い、または床面積が100m2を超えるような広いマンションも購入しやすい価格で出ています。今回は広いマンションを選ぶときの注意点をお伝えします。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド


広ければ広いほどよい?

100m2超なら20畳以上の広々リビングも可能となる。

100m2超なら20畳以上の広々リビングも可能となる。

100m2超といっても、ギリギリ100m2を越したものと120m2を超えるような住戸ではまた違う観点でのチェックが必要となります。

専有面積が広くなるほど、かつ個室の数が少ない間取りほど、各室が広くなり、収納も充実してきます。リビングの広さは30畳近く、子ども室が8畳、夫婦寝室が12畳といった間取りも夢ではありません。キッチン周りや洗面脱衣室周りもゆとりができ、造り付けのパントリーやリネン庫なども装備されるようになります。

 

家具レイアウトをよく検討する 

そのように一つ一つの部屋が広い場合に気をつける事は、家具レイアウトやインテリアのテクニックが必要になることです。20畳を超えるリビング・ダイニングであれば、空間の使い分けを検討したほうが住みやすくなることがあります。ダイニングを除いた残りのリビングスペースの、例えば半分は家族のくつろぎゾーン、半分は書斎・接客ゾーンという風に。

そうする為には、正方形の20畳ではなく、横長(長方形)の20畳の方がまとまりやすいです。同じ空間でいくつかのゾーンに分かれる時は、家具などのインテリアの統一感も必要です。

作業効率を考える

広さよりも効率を重視したいキッチン周りなどは「家事のしやすさ」でもチェックしてください。キッチンとその他の水周りが離れていても家事効率が下がるので、水周り間の動線が長すぎないか、確認してください。

掃除のしやすさ、光熱費

広いマンションを選ぶときは、実際に日々発生する掃除のことも考えておきましょう。掃除が大変な分、工夫が必要です。例えば床掃除はお掃除ロボットに任せられるように、床に段差がない造りであること、脚のある家具を減らす、敷物を極力避ける、など。ホコリが溜まりにくいように本棚は扉付きにする、など。

また、住まいの面積が広ければ広いほど光熱費がかかることも念頭に入れて、なるべくエアコンに頼らずに済むような風通しの良い間取り、省エネ性の高い家電の導入などを合わせて計画しておきましょう。

生活スタイルに合った、バランスのよい間取りを選ぶ

誰でも広い家には憧れると思います。しかし、間取りが家族の生活スタイルに合っていなかったり、バランスが悪かったりすれば住み心地はあまり良くないはずです。必要以上に広い家はそれはそれで手がかかるということを念頭に置いて、ご家族がのびのび過ごせる広さ、間取りを選ぶようにしてください。

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