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F1技術入魂のV10を搭載したM5がおいしい!(2ページ目)

V10というスーパーカー並みの強心臓をセダンに搭載した、スーパーラグジュアリーサルーン、M5。昨今のエンジンのダウンサイジング化により、消えゆく運命にある貴重なエンジンを搭載したこの車が、いよいよおいしくなってきました

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

強心臓に見合う数々の電子デバイスも満載

BMW M5  インパネ

外観同様、507psのV10を秘めているとは思えないインパネ部分。しかし330km/hまで刻まれたスピードメーターや、レッドゾーンが8250rpmと高回転型を主張するタコメーターの存在が、フツーではないことを示しています

先述したように、V10のパフォーマンスを引き出すミッションには2ペダルMTの7速SMG。VWゴルフや三菱ランサーエボリューションXなどのツインクラッチタイプではなく、シングルクラッチですが、それでもシフトチェンジに要する時間はわずか0.05秒。また11種類ものシフトプログラムから好みの特性を選択でき、「レーシング・マシンさながらの走りからリラックスしたクルージングまで(カタログより)」あらゆるスタイルに対応すると言います。

さらにオールアルミニウムサスペンションが奢られている足回りには、EDC(エレクトロニック・ダンパー・コントロール)が採用され、乗り心地がノーマル・コンフォート・スポーツの3種類から選べます。そのほかエンジン回転数に応じてホイールにトラクションを最適に伝達することで、どんな路面状況でも抜群の加速性能をもたらすバリアブルMディファレンシャル・ロックが備わり、もちんろブレーキ性能も強化されています。

BMW M5  ヘッドアップディスプレイ

カラー表示のヘッドアップディスプレイには速度やエンジン回転数が表示されます。Mディスプレイモードに切り替えれば、シフトサインが現れ、最適なシフトタイミングを教えてくれます。ちょっとゲーム感覚!?

しかも、それらをただ「備えた」のではなく、ニュルブルックリンクで何度もテストされ、チューニングが施されているのです。例えば横滑り防止装置であるDSCですら、こうしたテストの中である程度のホイールのスリップを容認し、スポーティなコーナリングが行えるようセッティングされています。

いっぽうで本革シートや本木目パネルが標準装備されるなど、「1000万円オーバーのセダン」としてのラグジュアリー度合いも抜かりはありません。電動サンルーフ、各種センサーで最適な室温を調整するエアコン、クルーズコントロール、温度調整機能付き収納ボックス、電動リアシェード、iDrive、HDDナビ、6連奏CDチェンジャー、ETCなどもすべて標準装備。さらに内装の素材や色を選んで、世界に一台のM5を作るインディビジュアル・プログラムも用意されていました。

スーパーカー並みの性能を持つ、スーパーラグジュアリーなセダン。街乗りもフツーにこなせるけれど、いざとなると……いや考えてみれば、サーキットにでも持ち込まない限り、この性能を堪能するなんて無理な話でしたね。羊の皮をかぶったオオカミどころか、普段はとっても気さくな大魔神。それが中古車なら新車時の3分の1くらいから手に入るのです。新車時1858.5万円した2005年式ガヤルド(4.8万km)はまだ945万円(原稿執筆時点の最安値)だというのに……。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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