このイベントのもう1つのスゴイところ
公式サイトのこちらのページを見てください。観光庁の「Japan. Endless Discovery.」のロゴが使用されており、そして指宿市長や鹿児島県観光連盟副会長・専務理事のメッセージが載っているのがわかります。これはスゴイことです!自治体の首長からゲイイベントに寄せてメッセージが贈られるのは、レインボーマーチ札幌の上田文雄市長(上田市長は会場に来てスピーチもしてくれています)、関西レインボーパレードの太田房江府知事(以後、橋下知事に継承)、東京プライドパレード2007の渋谷区長&新宿区長に続く快挙だと思います。しかも、パレードのような人権擁護を訴える(行政が後援しやすい)イベントではなく、どちらかというとセクシャルなイメージのリゾートイベントに対して「ウェルカム」と言っていただけたところが素晴らしい。
今回のゲイホリデーは、観光庁(国)、鹿児島観光連盟(県)、指宿市(市)の公認・お墨付きを得て開催されるということで、一点の曇りもない、公明正大なイベントなわけです。
これは、ひとえに、主催するマグネットツアーズの尽力の賜物です。
そもそも今回、鹿児島の豪華リゾートホテルでゲイホリデーができるようになったのも、昨年3月にゲイクルーズが初めて日本に来た際(ゲイになじみのない鹿児島の方からすれば「黒船来航」のようなものではないでしょうか?)、マグネットツアーズの方たちがクルーズの寄港地である鹿児島に赴き、鹿児島観光連盟などに働きかけ、ゲイに対する理解を深めてもらったということが背景にあります。
パレードではないですが、ゲイシーンにとってとても意義のあることを成し遂げたマグネットツアーズの方たちに拍手を贈りたいと思います。(社長さんは実は女性の方で、「ゲイイベントなのに私が出ていくのはよくない」と言って表に出るのを控えていますが、彼女の「故郷の鹿児島をゲイフレンドリー先進県にしたい」という熱意こそが、このイベントの実現へとつながったのでした)
これまでゲイのリゾートといえば断然、沖縄でしたが、このゲイホリデーが成功すれば、今後、鹿児島こそが日本一ゲイフレンドリーなリゾート地として発展していくかもしれないですね。