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愛する技術とは?幸せな恋愛のためにも「愛するということ」を学ぼう

今回は、人を愛する技術や大切なことを紹介します。寂しいからといって、好きでもない人と付き合っている人も少なくはありませんが、本当に幸せな恋愛をするためには、「愛するということ」が大切なんです。愛されるよりも、愛することを学んで素敵な恋愛を。

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

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「愛する技術」は本当に幸せな恋愛をするために必要

愛する技術とは?

愛する技術とは?

寂しいから、暇だからといって、好きでもない人と付き合っている人も少なくはありません。「オンナはオトコに大事にされてナンボ!」と思っている人も多いでしょう。

でも、本当に幸せな恋愛をするためには、“愛する”ことが大切なんです。

30代のYさんがこんなことを言っていました。「本当に人を好きになることを知ってしまったら、以前の“寂しさを埋めるためだけの恋愛”には興味がなくなった」と。

好きでもない人と付き合うことは、自分の愛情は相手ではなく自分に向けられているため、単なる“自己愛”とも言えるでしょう。極端なことを言ってしまえば、好きでもない人と付き合っているよりも、片思いの方がむしろ恋愛です。それは自分の心が恋をしているからです。

恋愛は、まずはハートでするものなんです。

哲学者・エーリッヒ・フロム(鈴木 晶 翻訳)の『愛するということ』(紀伊國屋書店刊)には、こんなことが書かれています。

幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。成熟した愛は「愛するから愛される」という原則に従う。未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。

あなたの恋愛はどっちの愛でしょうか?今回は、人を愛するために大切なことを紹介します。
   

まずは自分を愛することが大切!

自分を愛するためには、“自己との対話が”大切!

自分を愛するためには、“自己との対話が”大切!

人を愛する前に、まずは自分のことを愛していないと、なかなか自分以外の人に愛を注ぐのは難しいものです。だからまずは、自分のことを愛せるようにしましょう。

ただ、愛するというのは、「自分を甘やかせること」ではなく、「ありのままの自分を受け止め、自分の成長を願う」ことです。

日常から「自分の弱さが出てきたときは、自分を励まし、自分が頑張った時は、褒めてあげる」といった、“自己との対話”が必要です。
人は、自己肯定をしたいときは、「他人から認められたい」と思いがちですが、まずは自分で自分のことを認められるような行動をとり、出来た時は、自分を褒めてあげましょう。そうすることで、自分のことをもっともっと認められ、好きになれるものです。その積み重ねが大切なんです。
 

人を愛するには?

まずは相手を受け止めましょう!

まずは相手を受け止めましょう!

人を愛する前に、“人を好きになれない病”で悩んでいる人も多いでしょう。
でも、恋は落ちようと思わなくても、落ちる時は落ちてしまうものなんです。これから一生、恋に落ちない方がむしろ難しいもの。だから、そういった相手が現れるまでは、恋に落ちた時に相手が振り向いてくれるように“自分磨き”をしておくことが大切です。詳細は、過去のコラム「私って、人を好きになれない病?」をご覧ください。

めでたく恋に落ちたとき、人は自分のことをアピールし、相手に好きになってもらおうとするものです。そんなときに、「自分を愛すること」が出来ている人は、「自分を愛して!」と求める気持ちをちょっと抑えて、まずは相手をきちんと愛してみることを心がけてみませんか?先ほど紹介したフロムの言葉である、「愛するから愛される」ことを目指すのです。

人の基本的な願望は、「自分を認められたい」「肯定されたい」「受け止められたい」というものだったりします。もし相手に愛されたければ、相手のその願望に応えられるような行動をしましょう。まずは相手の会話に耳を傾け、相手の“良き理解者”になることが大切です。

ただこのとき、我慢と無理をしすぎて、壊れてしまう人もいるかもしれません。何度もいいますが、まずは自分で自分を愛することが大切です。自分が出来る範囲で、相手のことを受け止めましょう。
 

愛する技術とは?

持続可能な関係にするためには、愛する技術が必要!

持続可能な関係にするためには、愛する技術が必要!

めでたく両思いになったときこそ、本当の“愛する技術”が必要なんです。
人の感情というのは、生まれては消えていくものなので、そのあと本当の意味で愛することが出来ないと、「恋する→気持ちが冷める→別れる」といったことを繰り返してしまうかもしれません。だから、相手との関係を“持続可能”にするための技術が必要なんです。

先ほどの『愛するということ』には、次のようなことが書かれています。
「誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である」
「二人の人間が自分たちの存在の中心と中心で意識を通じあうとき、すなわちそれぞれが自分の存在の中心において自分自身を経験するとき、はじめて愛が生まれる」
(参考文献:エーリッヒ・フロム著、鈴木 晶 翻訳、『愛するということ』紀伊國屋書店刊)

人は恋人がいても、結婚していても、惹かれる人は出てくるものです。でもその度に浮気をしていたら、本当に大切なパートナーを傷つけてしまいます。つまり、「この人をパートナーとしてやっていく!」という決意と約束が、愛を持続させるためには非常に大切なことなのです。

そして、お互いが自立をしていて、自分の理想を押し付けることなく、“ありのままの相手”を受け止められる人でいることも大切です。そういう関係になれたとき、お互いがお互いにとって唯一無二のパートナーとなれるものです。

まずは自分がそういう人になれるようにしましょう。そして、もしパートナーにまだ依存心などがある場合は、自立の大切さを教え、相手の成長を願う人になりましょう。※自立については、過去のコラムの「パートナーの携帯を見ていませんか?」をご覧ください。

結局、自分を愛することも、相手を愛することも、「ありのままの姿を受け止め、成長を願う」ことが共通なんですよね。
 

求める愛から与える愛へ

求める愛から与える愛に変わることで、本物の愛に!

求める愛から与える愛に変わることで、本物の愛に!

私の周りでうまくいっている夫婦というのは、お互いにお互いを信じ、自由にさせ、相手に理想を押し付けることなく寄り添っている人たちが多いです。
20代までの恋愛は、相手に必要とされることで自分の存在価値をはかり、依存し合うことで一体感を感じることが多いものですが、結局、人は「個」の存在のため、お互いに自分の足で立っていないカップルは、不自由さから破局する可能性は高いものです。

人を愛するということは、相手に自分の松葉杖になってもらうこと(=求める愛)ではなく、自分が相手を受け止め、成長を願うこと(=与える愛)なんです。そうすることで、二人の愛も関係も良い方向へと変わっていくものなんです。

自分が成長する、変わっていくってことは 非常に大変なことです。時には心がヒリヒリするような痛みも伴うものです。でも、その後、生きやすくなるのは事実で、結局はどのタイミングで成長するか?という問題だと思います。成長しなければ、同じことで何度もつまづくし、成長さえすれば、今までつまづいていたことにも楽々に通過できるようになるものです。

“愛する技術”を磨いて、幸せな恋愛を手に入れてみませんか?

【参考文献】

 

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