第52回 飲んだくれサタデーナイト
「かくしゲイ大会」が終わって女装道具をかたづけているときに、大事な15年もののつけまつげ(5枚重ね。のりしろが普通は1mmなのに1cmくらいに肥大化)が片方だけ見つからず、あきらめて帰ったという悲しい話がありました。が、先週、見つかったよという連絡をいただき、お礼もかねて「Kuos(クオズ)」にお伺いしました。マスターがとてもいい方で、後から主催者の方も合流して、女装談義で楽しい時間を過ごすことができました。そこはダンナにつきあってもらったので、じゃあここからはつきあうよということで、ダンナの行きつけのお店を何軒かハシゴしました。イベントとかナシで純粋に(?)二丁目で飲むのは本当にひさしぶりでした(その前の週にもお世話になったバー「アイランド」の16周年パーティがあったのでお伺いしたのですが、まあ、イベントみたいなものですよね)。やっぱり夏の週末だけあって二丁目は人出も多く、特に「Arty Farty」というショットバーがものすごい盛り上がりを見せていました(外国人の方が多く、ここは海外かと目を疑うほどでした)
ダンナは基本的に平日は一滴も飲まず(家では飲みません。たまにお酒をいただくのですが、そのほとんどは料理に使われることになります)、その分、週末にたくさん飲みます…飲んだくれるという言い方が正しいかも。ダンナにとって、週末に楽しく飲んだくれることこそが生き甲斐で、そのために生きていると言っても過言ではありません。沖縄に行っても海なんか行かずに飲んでばかりだし…本当に好きなんだなあと思います。
前にも書いたかもしれませんが、ふだんは無口で男くさいダンナですが、飲むとおばちゃんのようにしゃべりまくる「あさこ」というキャラに豹変します(笑)。そのギャップが非常に面白いと、一部で評判になっています。僕はもう慣れたのですが、最初はちょっとだけビックリしました(女装とかやってる身にしてみれば、ぜんぜん大したことないんですけど)
実は僕は、飲んべえの快楽…記憶が無くなるほど飲んで没我の境地(エクスタシー)に達し…という感覚がわかりません。2~3杯飲むと心臓がバクバクしてきて、それ以上飲むと具合が悪くなったりして、決して理性が吹っ飛ぶことがないのです。なので、飲める人はうらやましいなあと思いつつ、専らベロベロになったダンナを連れて帰る(時には介抱する)役目をおおせつかっております。
でも、そんなに飲めない僕でも、ひさしぶりに会う友達としゃべったり、その場の空気を楽しんだりはしているし、たぶんこれからもずっとこういう感じでいくんだろうなぁと思ってます。もしかしたら20年後とかは東京にいないかもしれません、だんだん二丁目も変わっていくかもしれません、いつまで健康でいられるかもわかりません…でも今は「二丁目よフォーエバー!」って思います。8月14日、レインボー祭りでたくさんの人と会えるのを楽しみにしています。