人口は夏に増えて冬に減る!
今まで見てきた死亡数と出生数から、今度は人口の増減についてみてみましょう。下記は2000年から2010年までの11年間の月ごとの人口増減について表したものです。
資料:厚生労働省人口動態統計月報(概数)より※各月の月報(概数)から各死亡数と出生数をもとにガイドが計算
一目見て言えることは、「人口は夏に増えて冬に減る」ということでしょうか。9月は11年間で179,184人増えて、1月は137,915人減っています。その差は30万人以上にもなります。
日本の人口は既に減りはじめている
ニュースでよく話題になる話です。出生率の低下などにより日本の人口の伸びは止まり、数年前から既に減少し始めているのです。
資料:厚生労働省人口動態統計月報(概数)より※各月の月報(概数)から出生数と死亡数をもとにガイドが計算
人口動態調査によると、2005年に人口が減少に転じ、翌年2006年を除いて減少数が年々大きくなってきており、2010年では約10万人減っています。総人口からみればまだ小さな値かもしれませんが、僅か11年で22人万人増から10万人減へなっています。このままの状態が続いてしまうと、日本の将来はかなり厳しくなりそうです。
死亡と出生の調査結果をライフプランに活かそう
私たちがライフプランを考える上で、死亡や出生の調査結果から学ぶべることもあります。統計上ですが、冬に死亡数が多いということは、死亡保障や医療保障に加入したり見直したりするなら、冬になる前に安心できる状態にしておくことが望ましいと言えそうです。出生においても、例えば出生数の少ない時期だと、産婦人科などの手配に余裕があるかもしれませんし、友人などとのベビーベッドやベビー服などの融通もしやすいかもしれません。
1年で最も出生数が少ない1月に生まれたガイドにとってはかなり驚きの調査結果でしたが、月ごとの傾向を理解し、個々のライフプランに活かしてもらえれば幸いです。
※厚生労働省では出生や死亡、婚姻、離婚などの人口動態事象を把握するために調査し、毎月「人口動態調査」として結果を公表しています。今回はその調査結果をもとに作成しています。また、各数値は人口動態調査の月報(概数)を使用しているため、若干の修正を加えている年報の確定数とは異なります。
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