日本は急速に少子高齢化が進み、総人口も既に減少し始めていることはよく耳にする話です。しかしそのデータを細かくみてみると、不思議な事実がいくつも存在していました。1月はなぜ死亡数が多く、出生数が少ないのでしょうか?厚生労働省「人口動態調査」の結果をもとに、出生と死亡の不思議について考えてみました。

なぜか1月の死亡数が1番多い!

各月の人口動態調査結果から、2000年1月から2011年2月までの134か月分の死亡数を並べて表とグラフにしてみました。すると年別ではわからない特徴があることに気付きました。

死亡数(月別)

死亡数(月別)

資料:厚生労働省人口動態統計月報(概数)より
※年間の合計数は各月の月報(概数)からガイドが計算

上の表は毎月の死亡数をまとめたものです。2000年には961,637人だった死亡数が年々増加し、2010年には1,197,066人へ約23万人も増えています。月ごとにみて最も死亡数が多いのは2011年1月の120,391人、以下2010年12月の112,219人、2010年1月の111,719人、2009年1月の113,295人と続きます。そして下のグラフはこの表をグラフ化したものです。 

死亡数(2000年~2010年の月別)

死亡数(2000年~2010年の月別)

資料:厚生労働省人口動態統計月報(概数)より
※各月の月報(概数)から各死亡数をもとにガイドが計算

グラフにしてみると、月ごとの死亡数の違いがよくわかります。しかも2000年から2010年まで11年間、同じような傾向が見られます。季節的傾向をさらにわかりやすくするため、11年間の平均値を出し、それを月ごとに日数調整して各月の1日あたりの死亡数をグラフ化してみました。

死亡数(2000年~2010年の月別計)

死亡数(2000年~2010年の月別計)

資料:厚生労働省人口動態統計月報(概数)より
※各月の月報(概数)から各死亡数をもとにガイドが計算

すると、死亡数は1年の中で1月が最も多いということが判明しました。合わせて6月から9月の間は死亡数が少ないこともわかりました。1月は平均して1日あたり3,340人死亡しています。次に多いのが2月の3,248人、そして12月の3,214人と続きます。死亡数が最も少ない月は6月の2,627人で、1月に比べて2割以上も少なくなっています。以下7月の2,632人、9月の2,647人、8月の2,653人となっています。

何故、月ごとの死亡数が違うのか理由を推測すると、12月~2月は寒いから死亡数が多く、6月~9月は暑いから死亡数が少ないと言いたくなります。しかし、夏は熱中症もあれば水の事故なども多くあります。近年の極署を考えれば、夏だから冬より毎日700人も死亡数が少ないとは言いきれないような気がします。



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