ReWireって何?
ソフトウェア間をオーディオ・MIDIで接続するオープンな規格、ReWire
でもアプリケーション間だって、接続したいと思うことはしばしばで、そのために物理的にケーブルを使うというのは、ナンセンスに思えます。そこでそれをソフトウェア的に接続しようというのがReWireという規格なのです。
たとえばDAWとスタンドアロンのソフトシンセをReWire接続し、DAWからMIDI信号をソフトシンセへ送ります。反対にソフトシンセからDAWへはオーディオを送ると、まるで外部のハードシンセをコントロールするかのようにアプリケーション上のソフトシンセを扱えるのです。またシーケンス機能付のソフトシンセであった場合、DAWとソフトシンセを同期させると、それぞれのシーケンスデータやオーディオトラックを同時に鳴らして、ミックスするといったことも可能になるのです。
マスターとスレーブ
そのReWire接続は1:1接続に限られ、片方がマスター、もう片方がスレーブとなります。通常はDAWがマスター、ソフトシンセがスレーブとなります。現在Windows用もMac用もほとんどのDAWがReWireに対応しており、基本的にはどれもマスターとして機能します。ただ、Ableton liveのようにマスターだけでなく、スレーブとして機能するものもあるので、そうなると応用範囲はさらに大きくなってきます。一方で「プラグイン全盛のこの時代に、そもそもスタンドアロンのソフトシンセなんてあるの?」という人もいるでしょう。その代表はPropellerhead自らが開発・販売するReasonなのですが、それよりも今より多く使われているのがVOCALOID 2です。そう初音ミクをはじめとするVOCALOID 2はReWireのスレーブとして機能するようになっているため、DAWと同期させて歌わせることができるのです。