ロングステイの総コストは?
ロングステイに必要な費用は次の3つに分けて考えます。- ロングステイ先での生活費等
- 日本で必要な経費
- 渡航費用
1. ロングステイ先での生活費等
現地で必要な生活費としては、住居費・食費・水道光熱費・交通費・レジャー費・小遣い・雑費などが考えられ、物価や為替水準などで国ごとに異なります。
近畿日本ツーリストのホームページに「マレーシア ロングステイにかかる費用」(夫婦で1~3カ月滞在の月費用(平均レベル)が月額26.6万円(うち住居費は11.7万円、海外旅行保険は除外)、とありました。
物価が安いマレーシアでなぜこれほどかかるのか? ポイントは住居費の11.7万円。これは東京近郊の家賃並みです。結局、1カ月にかかる生活費は日本と同程度になるようです。
2. 日本で必要な費用
日本の留守宅を維持するために必要と思われる費目
生活の基盤は日本にあるわけですから、所得税や住民税、固定資産税、健康保険税、水道光熱費(基本料)、通信費、生命・医療・火災・損害・自動車・海外旅行の保険料、車検代、NHKの受信料、その他自治会や稽古事などの諸会費ほかを支払わなければいけません。これが月平均10万円程度(年間120万円)は必要と思われます。
3. 渡航費用
格安航空券の利用や渡航回数などによって決まります。
では近畿日本ツーリストの試算を参考にマレーシアに夫婦で3カ月間ロングステイした場合の1カ月の総費用を計算してみます。
- 現地費用 26.6万円
- 日本での経費 10万円
- 渡航費用 8万円(12万円×2人÷3ヶ月)
体験ツアーを利用しよう
海外駐在の経験や頻繁に遊びに行った国であれば、治安や生活水準、住居、遊び方などがわかっているので、ロングステイをすぐに満喫することができます。しかし「退職したら海外生活を経験するぞ~!」と考えている人は、希望するようなロングステイができるかどうかわからず不安でいっぱいでしょう。そのような場合、ロングステイ体験ツアーを利用すれば、お目当ての国の治安状況や生活水準、娯楽、居住環境や場所、交通手段などがチェックでき、予定の費用で希望のロングステイが可能かどうか、ある程度確認できるのではないでしょうか。
ロングステイを満喫するには、事前の情報収集と体験、そして何より厳しい費用計算が必須です。老後資金のキャッシュフロー表の作成をお勧めします。