第7位 読むたびにホットケーキが作りたくなる
『しろくまちゃんのほっとけーき』
『ぐりとぐら』が、カステラを食べたくなる絵本なら、『しろくまちゃんのほっとけーき』は、読むたびにホットケーキが作りたくなってしまう絵本です。なぜなら、可愛いしろくまちゃんが、ホットケーキの製作過程を丁寧に紹介してくれるのですから。しかも、ひとつひとつの工程のなんと美味しそうなこと!
フライパンに「ぽたあん」とタネを落として、「ぴちぴちぴち」という音が「ぷつぷつ」に変わったら…… ほら、完成はもうすぐです。美味しそうな音のイメージは、甘く香ばしい香りまで想起させ、ホットケーキを焼いたことのない人でも、「焼いてみたいなあ」と思うこと間違いなしです。
「日本のブルーナ」と言われるわかやまさんの絵本は、しろくまちゃんやこぐまちゃんシリーズの印象が強く、単純明快な明るい色の作品ばかりと思われがちですが、実はそれだけではありません。『子そだてゆうれい』のようなしみじみとした味わいの民話の作品や、『たねからめがでて』のような科学絵本も手がけています。機会があれば、こういった一味違った作風の絵本もぜひご覧になってみてください。
【書籍DATA】
しろくまちゃんのほっとけーき (わかやまけん:作)
価格:840円(税込)
出版社:こぐま社
推奨年齢: よんであげるなら0歳から
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