腰痛/腰痛の予防・解消法・体操・ストレッチ

靴擦れ、かかと痛…足トラブルの原因は腰・骨盤!?

今まで履けていた靴が、突然、靴擦れなどで履ききにくなってしまったり、足の裏やかかとが痛み始めたり……。このような足のトラブルは、腰部・骨盤の歪みが影響しているかもしれません。詳しくご紹介しましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

足を治療しても痛みが繰り返される場合

足の指が靴の中で押されて痛くなることがあります

足の指が靴の中で押されて痛くなることがあります

毎日、当たり前のように歩いているからこそ実感しやすい足の痛み。靴擦れや足の指の痛み、足の裏やかかとの違和感…足の不調は様々ですが、こうした症状があると歩くときに一歩一歩がつらくなったり、仕事で履かなくてはならないヒールの高い靴が履けなくなったりと、日常生活や仕事に支障を与えることもあります。

問題なのは、足の痛い部分に薬を塗ったり、靴が当たらないようにクッション材を入れたりと対処をしても、こうした足の症状が改善されていかないケース。または、一時的に緩和されても再発を繰り返す、ということもあります。早めに処置をして痛みが改善されていった、靴が足の指などに強く当たらなくなった、というケースばかりではないため、しばらく足の痛みを我慢しながら生活をしているという人もいます。

足の痛み、考えられる原因

腰部・骨盤の歪みから足に負担がかかることも

腰部・骨盤の歪みから足に負担がかかることも

繰り返される足の痛み、考えられる原因は、足そのものではなく、離れた部位からの二次的な影響である場合があります。例えば、腰部や骨盤に関わる筋肉の働きが低下してしまい、結果的に姿勢の歪みを生じる場合です。体重のかかり方において左右差が大きくなったり、歩く際にも足の一部分に過剰な負荷がかかったりといったことが起こりえます。腰痛を感じているうちに足の症状が出る人もいれば、腰痛はなく足の症状だけを感じる人もいます。

また「過去に足首の捻挫を繰り返していたけれど、今は無症状」という人の中に、足首の関節の動きが正常ではなかったり、アキレス腱の硬さが強くなっているなどが見られることがあります。この影響が、直接的に足の症状へ結びつくことも考えられますが、それ以外にも、腰部・骨盤のアンバランスを引き起こし、そこから足の痛みへ…ということも考えられます。腰部・骨盤の歪み含め、姿勢のアンバランスと足の症状はとても関連が深いということになります。

よくみられる足の症状

足の痛みは二次的な問題かもしれません

足の痛みは二次的な問題かもしれません

足の不具合は、日常生活のあらゆるシーンでみられます。「平地を歩くときは、痛みを感じなくても、坂道だとつらくなり歩きにくい」というケースや、「靴を履くと大丈夫。でも素足だと足の裏が痛い」など。

「去年の夏には快適に履いていた靴が今年履いてみたら、足の指が靴の中で当たってしまって履くことができない」という声も聞かれます。腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスが影響する足の症状にはどのようなものがあるのでしょうか? 多いものを挙げてみました。

■このような足の症状はありませんか?
  • 今まで不調のなかった靴なのに足に違和感や痛みが出る
  • 立ち姿勢のとき、片方の足が長いように感じる
  • 歩行で、かかとが痛む
  • 靴をはくと足の指が当たり、痛みや腫れを生じる
  • むくみやすくなり、靴がきつく感じるようになる
  • 足の裏や指などの皮膚が硬く分厚くなる
  • 土踏まずのアーチが減少
  • 外反母趾のように指に変化がでる
  • 足や指先に冷感やしびれを感じる
 

足の痛みの予防法・対策法

腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスが影響する足の症状は、普段からの心がけで、足への影響を少なくすることができます。腰部・骨盤の歪みは、必ずしも腰痛などの症状を伴わないため、無症状でも気をつけなくてはなりません。すでに足に痛みなど症状がある場合は、足への処置もしながら、腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスを改善させるように進めていくと良いと思います。

■腰部・骨盤体操をまめに行う
いつのまにか腰へ負担がかかっていることが多いため、日頃から筋肉をほぐし、腰部・骨盤の歪みを予防しましょう。お勧めのエクササイズはこちらになります。

トントンよりグルグルが効く!? 腰回し体操
気づかないうちに疲労しがちなお尻の筋肉をほぐしながら、腰を支える筋肉の緊張をほぐし、骨盤を調性していきます。

腰痛の解消法・ストレッチ
姿勢維持にも重要な腰部・骨盤の調整を行います。少しずつでも動かしていくうちに、自然と腰部の緊張も緩和していきます。

■足以外の症状を放置しない
「ヒザの調子が最近悪くなっている」「ストレッチをしたときに、以前より股関節の動きが硬くなり、痛みが走るようになった」など、足以外の自覚症状が表れた場合、それらも足への負担を増加される要因にもなりかねないため、放置せずに整形外科や施術院に相談をしてみる。

■姿勢に注意する
両手を組み伸びをしながら体を傾けてストレッチをしましょう

両手を組み伸びをしながら体を傾けてストレッチをしましょう

背スジをシャキっと伸ばした姿勢が、前よりもつらく、すぐに猫背姿勢になってしまう、という人は要注意です。背中の筋肉が過剰に緊張しているかもしれません。仕事の合間などにひと息ついて、背中の緊張を和らげましょう。

両手を組み、その手を天井方向へ伸ばしていきます。ぐ~っと伸ばしたら、少し右側へ傾けて左横側を伸ばしましょう。気持ちよく伸びたところで、今度は左側へ傾け右横側を伸ばします。

 

■ふくらはぎをトントントン
ふくらはぎを親指で軽く圧したり擦ったりしてほぐしましょう

ふくらはぎを親指で軽く圧したり擦ったりしてほぐしましょう

姿勢が悪くなり重心の位置がズレてくると、ふくらはぎがパンパンに張るようになることがあります。自覚症状がなくても、ふくらはぎをトントン叩いたり、軽く擦るなどして、ふくらはぎを柔らかくしておきましょう。

ふくらはぎは親指でも圧しやすいですが、強く圧しすぎないようにご注意ください。

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