足を治療しても痛みが繰り返される場合
足の指が靴の中で押されて痛くなることがあります
問題なのは、足の痛い部分に薬を塗ったり、靴が当たらないようにクッション材を入れたりと対処をしても、こうした足の症状が改善されていかないケース。または、一時的に緩和されても再発を繰り返す、ということもあります。早めに処置をして痛みが改善されていった、靴が足の指などに強く当たらなくなった、というケースばかりではないため、しばらく足の痛みを我慢しながら生活をしているという人もいます。
足の痛み、考えられる原因
腰部・骨盤の歪みから足に負担がかかることも
また「過去に足首の捻挫を繰り返していたけれど、今は無症状」という人の中に、足首の関節の動きが正常ではなかったり、アキレス腱の硬さが強くなっているなどが見られることがあります。この影響が、直接的に足の症状へ結びつくことも考えられますが、それ以外にも、腰部・骨盤のアンバランスを引き起こし、そこから足の痛みへ…ということも考えられます。腰部・骨盤の歪み含め、姿勢のアンバランスと足の症状はとても関連が深いということになります。
よくみられる足の症状
足の痛みは二次的な問題かもしれません
「去年の夏には快適に履いていた靴が今年履いてみたら、足の指が靴の中で当たってしまって履くことができない」という声も聞かれます。腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスが影響する足の症状にはどのようなものがあるのでしょうか? 多いものを挙げてみました。
■このような足の症状はありませんか?
- 今まで不調のなかった靴なのに足に違和感や痛みが出る
- 立ち姿勢のとき、片方の足が長いように感じる
- 歩行で、かかとが痛む
- 靴をはくと足の指が当たり、痛みや腫れを生じる
- むくみやすくなり、靴がきつく感じるようになる
- 足の裏や指などの皮膚が硬く分厚くなる
- 土踏まずのアーチが減少
- 外反母趾のように指に変化がでる
- 足や指先に冷感やしびれを感じる
足の痛みの予防法・対策法
腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスが影響する足の症状は、普段からの心がけで、足への影響を少なくすることができます。腰部・骨盤の歪みは、必ずしも腰痛などの症状を伴わないため、無症状でも気をつけなくてはなりません。すでに足に痛みなど症状がある場合は、足への処置もしながら、腰部・骨盤の歪みや姿勢のアンバランスを改善させるように進めていくと良いと思います。■腰部・骨盤体操をまめに行う
いつのまにか腰へ負担がかかっていることが多いため、日頃から筋肉をほぐし、腰部・骨盤の歪みを予防しましょう。お勧めのエクササイズはこちらになります。
・トントンよりグルグルが効く!? 腰回し体操
気づかないうちに疲労しがちなお尻の筋肉をほぐしながら、腰を支える筋肉の緊張をほぐし、骨盤を調性していきます。
・ 腰痛の解消法・ストレッチ
姿勢維持にも重要な腰部・骨盤の調整を行います。少しずつでも動かしていくうちに、自然と腰部の緊張も緩和していきます。
■足以外の症状を放置しない
「ヒザの調子が最近悪くなっている」「ストレッチをしたときに、以前より股関節の動きが硬くなり、痛みが走るようになった」など、足以外の自覚症状が表れた場合、それらも足への負担を増加される要因にもなりかねないため、放置せずに整形外科や施術院に相談をしてみる。
■姿勢に注意する
両手を組み伸びをしながら体を傾けてストレッチをしましょう
両手を組み、その手を天井方向へ伸ばしていきます。ぐ~っと伸ばしたら、少し右側へ傾けて左横側を伸ばしましょう。気持ちよく伸びたところで、今度は左側へ傾け右横側を伸ばします。
■ふくらはぎをトントントン
ふくらはぎを親指で軽く圧したり擦ったりしてほぐしましょう
ふくらはぎは親指でも圧しやすいですが、強く圧しすぎないようにご注意ください。