ステーショナリー・文房具/鉛筆ブランドの歴史とフラッグシップモデル

三菱鉛筆の歴史と鉛筆

三菱鉛筆の歴史と、代表的な鉛筆を紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

ユニークで長く愛される筆記具たち

初代社長の眞崎仁六

初代社長の眞崎仁六

三菱鉛筆の前身は眞崎鉛筆製造所。1887年に東京の新宿で創業した。国産鉛筆として初めて逓信省(現在の日本郵政公社)へ「局用鉛筆」の納入を始めると、その3種類の硬度の鉛筆を記念して1903年に「三菱」マークを商標登録。採用された感動を後世まで残したいと考えた。さらに1952年には社名も三菱鉛筆と改め、商品名との統一を図っている。

社是は“最高の品質こそ 最大のサービス”。品質向上と技術革新に努め、今ではロングセラーをいくつも抱えている。1958年に発売された高級鉛筆「ユニ」はその代表格。半世紀以上愛され続け、えび茶色は三菱鉛筆を象徴するカラーともなった。ちなみに「ユニ」の語源は“unique”。三菱鉛筆はユニークな企業として、豊かな発想や高い技術力を背景とする商品を生み出し、世界の筆記具市場を牽引している。

「ユニ」以外にも高い支持を得ている定番は多く、「ユニ」の上位ラインにあたり1966年に発売された「ハイユニ」もそのひとつ。さらに1979年に登場して以降、圧倒的なシェアを誇る水性ボールペン「ユニボール」、1983年に発売されたサインペンの定番「ポスカ」、超極細のボール径0.18mmを実現したゲルインクボールペン「ユニボール シグノ」などもロングセラーの筆記具だ。


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