体にも財布にも優しい、時代にピッタリな一台
先述したように旧型マークXよりボディサイズがやや大きいカムリ。そこで室内サイズも比べて見ると、マークXが室内長2070mm×室内幅1515mm×室内高1170mmなのに対し、カムリは室内長2130mm×室内幅1525mm×室内高1200mmと、やはりカムリのほうが3サイズすべてで余裕があります。そもそも世界中で販売される車ですから、運転席が190cmの人でもスムーズに乗降できるようになっているなど、日本人より大きな体型の方を想定しています。ですから座ると、広々と感じる日本人がほとんどでしょう。透明なアクリルパネルを備えたセンタークラスターは、新車時に見たときはなんかあざとさを感じましたが、今見ると逆に他の車にはないアクセントになっていて、良い感じです。左右独立型エアコンはプラズマクラスター付きなど、ちょっと凝っています
マークX並みに成長したカムリですから、装備類でも文句の出るところはありません。逆に「走り」とかに期待できる車でもありませんが、私はそれがこの車のいいところかなと思います。何でもかんでもギュギュって走りゃいいってもんではないでしょう。のんびりA地点からB地点へ、車の最低限の基本ができていればいいわけです(意外とそれが出来ない車もありますけど)。最近は「頑張れ日本!」的な話が多いですが、なにも車に乗っているときまで全員が頑張る必要はないわけです。
最上級グレードの2.4Gディグニスエディションはシートヒーター&電動調整機能付きの本革シートのほか、リアサンシェード、クルーズコントロール、ディスチャージヘッドライトなどが標準装備。マークX顔負けの「若旦那仕様」です
頑張るときは一生懸命に、でも車に乗っている時くらいはゆったりと。体にも財布にもやさしく。そういう考え方は、実はこの時代に一番ピッタリとくるのではないでしょうか。何でもかんでもがむしゃらに頑張ればその分経済的に豊かな生活が待っている、なんてのは幻想なんだって、とうにバレているわけですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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