・大貝
大貝
兵庫県では「大貝」との呼び名で親しまれているウチムラサキ。ほぼレアに近い火入れになっていて、その官能的な柔らかな食感がとにかく印象的なのです。
大貝を食べたことのない人は、一度是非とも食べていただきたいですね。
・キス
キス
まず最初に思ったのが、その透明感のある身質の美しさ。超レアで仕上げられたキスは「これがキス!?」と思うほど、しなやかに優しい旨味が舌の上に拡がるのです。ここまで鮮度の良い魚を熾き火で仕上げるのは難しいと思いますが、それをこのレベルでやってのけるシェフの超絶テクニックに脱帽モノ。正直、キスでここまで感動するとは思っていなかっただけに、これにはやられました。キスで初めての感動作です。
・トマト
トマトのスープ
トマトスープとジュンサイだけ。余計なモノは何も入っていません。潔いまでのシンプルな一品。その素材のテイストだけを高純度でまとめた味わいは、シェフのコンセプトをそのまま表現されたものなのでしょう。和食的というか、トマトを食べている(飲んでいる)というよりも、季節(夏)を味わっているような感じがしました。
・フレッシュ・ポルチーニ
フレッシュ・ポルチーニ
フレッシュ・ポルチーニと鴨の有精卵を使った一皿。キノコというと秋のイメージがありますが、基本的に通年収穫できるそうで、たまにイイモノが業者から入ってきた時には夏でもフレッシュを使われるそうです。
もちろん、これも薪焼きでスモーキーに仕上げられており、添えられた鴨の有精卵(卵黄)の甘味と旨味が抜群の相性の良さ。
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