むくみや老化を防ぐ成分で注目
コーンシルクを天日で干して使います。
また近年は、糖尿病や老化に関わる糖化の予防に役立つのではないかと注目されています。糖化(メイラード反応)は、還元糖と蛋白質などの反応で、料理では味噌や醤油などの醸造の過程で、プリンのカラメルソースなどの加熱の過程に見られる褐変反応です。
これは、生体内でも同様の反応があり、最近では、糖尿病合併症の原因のひとつとして、またタンパク質であるコラーゲンが糖化すると、柔軟性が失われ、しわなどの老化の原因となるとも考えられています。
こうした健康や美容の大敵とも言える糖化反応を、阻害する物質、成分の一つとして、コーンシルクにスポットトライトがあてられているのです。コーンシルクの抽出エキスや、コーンシルクに含まれているフラボノイドの活性成分を分離した合併症の治療薬の研究などが進められています。
糖尿病や糖化の予防を初め治療等には、薬のように有効成分が濃縮されたものでなければその効果も期待されませんから、食品として摂る際には過大な期待は禁物です。
次のページで、おいしく飲めるコーンシルク茶のつくり方をご紹介します。