カプサイシンのダイエット効果は疑問？
カプサイシンの作用は色々研究されています。ダイエット効果の定義によりますが、「体脂肪が減る」という定義で言うと、カプサイシンのダイエット効果は疑問です。皮下脂肪や内臓脂肪にある中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸になっても、酸素摂取が増加しなければ脂肪酸を燃焼させることはできないからです。酸素摂取が増すには呼吸数が増加することが必要。辛い物を食べて汗が出ても、呼吸数は増していないはずです。
辛さをあらわす不思議な単位：スコヴィル
辛味は、カプサイシンの辛さの単位のスコヴィルで計ります。最初の辛味を砂糖水で希釈していき、辛さを感じなくなる希釈倍率から求めます。ただ、被験者の辛いかどうかは主観に基づくため、科学的な単位かは疑問。かなり専門的な余談になりますが、カプサイシンは水に溶けずアルコールに溶けて、分子構造に二重結合があります。分析に詳しい方ならば唐辛子を乾燥させてからアルコールで抽出してHigh Performance Liquid Chrmatgraphy（HPLC）で測定できると気がつくはずです。
辛さを中和したい場合は水ではなく薄い砂糖水を！
辛い物を食べていると、辛さを和らげるために水を飲みたくなります。しかし、水を飲んでも飲んでも、辛さが取れないことはないでしょうか？ カプサイシンは水に溶けないので、いくら水を飲んでも口の中の辛さは軽減しません。上で書いた辛味の単位・スコヴィルの測定法でもわかるように、辛味は砂糖水で希釈することできます。砂糖やブドウ糖や果糖を摂ると、残った辛さを軽減することができるということです。少量の砂糖を入れた水も有効ですし、辛いものが中心のお店に行ったときは、合間にちょっとだけ飴などをなめて口を落ち着かせるのもよいでしょう。
最後に、今すぐ食べたくなるような、各国の激辛料理トリビアをご紹介します。
