温泉/関東の温泉

草津温泉 ホテル櫻井「料理も温泉も素晴らしい宿」(2ページ目)

ホテル櫻井は、草津温泉で最大規模の大旅館です。大旅館では温泉を循環している所が多く、泉質に期待出来ない場合がありますが、草津温泉は例外。草津温泉では大半の宿が掛け流しで、ホテル櫻井も三つの源泉を利用。食事も大満足でリーズナブルなハーフバイキングはおすすめです。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

ホテル櫻井で温泉満喫

ホテル櫻井露天風呂

ホテル櫻井の露天風呂。草津を代表する湯畑の近くで湧く湯は、最高の泉質を実感出来る

ホテル櫻井大浴場

ホテル櫻井の大浴場はプールのように巨大。マイルドな西の河原と強烈な万代鉱の二源泉を混合した湯が大湯量掛け流し

ホテル櫻井の大浴場は本当に巨大です。

男女交代はしませんが、露天と内湯でお湯が異なるので、湯の違いを飽きる事なく楽しめます。お湯は当然、源泉100%の非加水非加熱掛け流し。このお湯の泉質が最高に良いのです。

露天風呂の「わたの湯源泉」は、草津を代表する源泉、湯畑の近くで湧く温泉。近くには白旗源泉もあり、名湯が湧く地帯です。

泉質は酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉と複雑ですが、簡単にいえば酸性の硫黄泉です。湯を大量に入れられるのは、お湯が適温だからこそで、お湯を大量に確保できるのも大旅館ならではと感じます。

露天風呂に浸かれば、お湯の良さが分かる人であれば、その素晴らしさがすぐに分かるハズです。十分に濃厚な硫黄臭は、フレッシュでありながらも、引き湯でやや劣化したのか含蓄のある香りも合わせ持っており、その香りの絶妙なバランスに感じ入ります。さらに酸性の刺激と、明礬泉の入浴感も合わせ持ち、まさに名湯だと実感できるのです。

一方の内湯は西の河原源泉と万代鉱源泉を混合して使用。草津の主力源泉の一つ万代鉱源泉は、実は非常に強烈な湯です。そこに、草津としては比較的マイルドな西の河原源泉をブレンドする事で、絶妙な湯が実現しているのです。

透明なお湯なので、人によっては温泉だと気付かないかもしれませんが、お湯の感触をじっくりと観察すると、しっとりすべすべとした皮膚感覚に気付くはずです。男湯では巨大で長細い湯舟の右側から大量の湯が投入されているので、右側があつめ、左側がぬるめになっています。泉質を堪能するなら右側、気楽にのんびりするなら左側と使い分けられます。

この泉質の素晴らしさに、いったい何割の人が気付いているのだろうかと私はいつも思います。だって、みなさん比較的短時間で風呂から上がってしまうのですから。本当にこの湯の素晴らしさが分かれば、大浴場から離れ難くなり、長時間留まるはずだと私は思うのです。

それ程素晴らしい、温泉好きに断然おすすめの温泉なのです。

次ページで、ホテル櫻井の食事をご紹介します。
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