ゴルフ/ゴルフ初心者向け情報

初心者ゴルファー、コースデビューの心構え

ゴルフ練習場に行ったことはあっても、そこからゴルフ場でコースデビューまでは意外にハードル高いもの。初ラウンドゴルファーが戸惑うポイントを紹介し、コースデビューが楽しいものになる心構えを伝授。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

初心者に優しくない日本のゴルフ

コース

楽しいゴルフ。しかし、悲惨なコースデビューとなった初心者ゴルファーは少なくない

私事で恐縮ですが、ガイドは最近、たて続けに初ラウンドのゴルファーを間近で見る機会がありました。
2人とも180を超すスコア。ショット、パットともままなりません。しかし、極端に遅れているわけではなく、懸命に走っては打ち、走っては打ちを繰り返していました。同伴競技者の方は、会社の先輩。「クラブを持って走れ」、「早く打て」と矢継ぎ早に命令されます。

これは、初心者ゴルファーの良くある風景。しかし、こうしたデビューで果たしてゴルフが楽しめるのだろうかと、正直、心配にもなります。
誰でも最初は初心者。思い出に残る初ラウンドのためにも、できれば楽しくプレーしてほしいと思います。

日本のゴルフ場は、初心者や技量が劣るプレーヤーを極端に嫌う傾向があると感じます。
初心者ゴルファーが、プレーが遅れようものなら、赤の他人に怒鳴られたりすることも少なくなく、中には故意に打ちこんできたりする不届きな人もいます。

プレーヤーだけではなく、ゴルフ場スタッフの方にもそういう方は多く、初心者プレーヤーにつくと嫌がったりするキャディさんが存在するのは残念なことです。

宮里藍、石川遼といったスター選手が登場し、ここ数年はメディアにも頻繁に取り上げられ、ちょっとしたゴルフブームといえる状況が生まれています。

しかし、ニュースやCMでプロゴルファーの露出が増え、ゴルフ練習場にジュニアや女性が多く来場するようになっても、ゴルフ場の来場者は必ずしも増加していないという統計があります。打ちっぱなしやゴルフバーに行くことはあっても、実際にゴルフ場でプレーとなると、意外とハードルが高いというのが、現実のようです。
初心者ゴルファーがもっと手軽にプレーできる環境が無いと、日本のゴルフは盛り上がりません。もっと供給側が受け入れ態勢を整える必要性を感じます。

一方、初心者の方もまず練習場で練習し、それからコースに出るわけですが、ある程度準備をした方が、ラウンドが楽しめるものです。

昔はラウンドに出るまでに、トラック一杯分打てと言われたもの。有名なプロゴルファーも初ラウンド前は、一年間みっちり練習したとか、そうした話は列挙にいとまがありません。
そこまでストイックな準備とはいかないまでも。ゴルフを楽しむために、ある程度の技術と心構えができていると良いのではないかと思います。

そこで今回は、このくらい準備しているとOK、という初ラウンドの目安をガイドの独断と偏見で提案してみたいと思います。

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