選択の決め手は、ロフト!
ロングアイアンが流通しなくなった一番大きな理由は、当たり前のようですがメーカーがラインナップしなくなったことでしょう。販売方法も5番からPWまでの6本セットが主流になり、それにショートウッドやユーティリティー、ウェッジを買い足すのが一般的になりました。3番や4番アイアンか、ウッド・ユーティリティーのどちらかを買い足すとき、よりやさしくミスに強そうな方を選ぶのはゴルファー心理として自然です。そのせいか、ゴルフメーカーもあまり生産しなくなりました。
余談になりますが、アイアンセットにP/S(ピッチングサンド。AWと同じ)をはじめて採用したジャンボ尾崎プロは、その理由を「1本増やしたほうが、儲かるだろ?」とメーカー担当の方に冗談めかして語ったそうです。プロの側からそうした発想が出るのは、さすがジャンボさんは卓見です。
現代は6本セットが主流になり、ひょっとするとメーカーは儲からなくなってしまっているかもしれませんが、我々プレーヤーとしては、より選択の幅が広がったと言えます。
さて、実際のセッティングについて紹介します。
アイアンは、5番からPWの6本セット。それにウェッジを2本足すのが一般的です。最近はPWのロフトが立っているので、AWを50度、SWを56度にするとバランスが良くなるパターンが多いです。もっともこれは、20年前のPWとSWのロフト設定。番手表記だけ変わって中身はそれほど変わっていないのが実情です。ロフトを48度、52度、56度と4度刻みで3本入れたり、58度や60度を加えるセッティングも人気です。
さて、ウッドですが、ドライバー(1W)は確定。
当サイトでは、4Wをおすすめしていたのですが、最近はラインナップされることが少なくなりました。そこで、飛ばし専用の3Wと、悪いライからでも飛距離を稼ぐ5Wの2本を入れます。これで3本。
残りの2本が、各ゴルファーの選択で様々に変わります。
ウッドの流れを重視して、7Wと9Wを入れるパターン。7Wにユーティリティーを1本入れるパターン。ユーティリティーを2本入れるパターンなどがあります。
ここでポイントとなるのが、ロフト角の選択。
各番手の距離の間隔が同じようになるようにロフト角を選択します。
例えば、5番ウッドが18度とすれば、ユーティリティー2本のロフト角は、21度と24度といった具合です。番手間の距離が近かったりひらきすぎたりすると、実際のプレー時に扱いにくくなります。
ユーティリティーの選択で、一番ポイントになるのがモデル選びです。
形状や特性が様々で、その中からウッドとアイアンと同じような流れで打てるモデルを選ぶ必要があります。気持ちよくスイングしてみて、どの番手でも同じ球筋、振り心地になるのが一つの理想でしょう。
あまり気に入ったものが無いのであれば、アイアンとの流れを重視し、あえてロングアイアンを入れる選択も考えられると思います。
気に入ったUTを見つけるとスコアメイクの強い武器になるでしょう。
メーカーにとらわれず、色々なモデルを試してみることをおすすめします。
<参考サイト>
人気のショートウッド・ユーティリティとは
アイアンセットのセッティングを極める