アウトソールに負けず劣らず、ヒールにも様々な種類があります。素材・成型方法・高さ…… 僅かな違いが靴全体の表情をガラッと変えてしまう、「魔の領域」です。紳士靴のヒールは、大まかにはAの「トップリフト」とBの「ヒールリフト」の2パーツから構成されます。接地する面が前者、高さを出すのが後者と覚えておいてください。紳士靴のヒールの素材としても、牛革は文字通り王道中の王道! トップリフトに関してはかつては奥の靴のように単に釘で打ち付けられるものが大半でしたが、今日では後端に合成ゴムを咬ましたものが主流になっています。ヒールリフト部が積み上げヒール仕様になっているものの一例です。牛革の層が幾つも重なり、高さを出していることがお分かりいただけるかと思います。ラバー製ヒールの代表選手、ご存じリーガルのロングライフヒールです。トップリフトとヒールリフトが合成ゴムで一体成型されており、擦り減るのには相当な期間を要します。かつて大塚製靴が日本向けのチャーチで採用していたヒールです。トップリフトこそラバーですが、ヒールリフトは伝統的な牛革積み上げ仕様です。この写真の記事を読む※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。