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歴史的な一台、マセラティスパイダーが身近に!?(2ページ目)

スーパーカー世代なら知っている名門マセラティ。その中に、ジウジアーロとピニンファリーナとフェラーリが競演したかのような一台があります。それがスパイダー。デビューから10年が経ち、ようやく1000万円近く値が落ちてきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

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ホイルスピンするほどの車だけど、エレガント

先述したように、エンジンは4.2LのV8。最高出力390ps&最大トルク46kg-mを乗車する二人のためだけに発揮します。駆動方式はFRで、ミッションをリアに置くなどして前後重量比を53:47としています。またサスペンションにはスカイフックシステムなるものが採用されています。これは各所に配されたセンサーによって車体状況を関知し、瞬時に最適なダンピングを解析するというもので、その名の通り、あたかも空から車が吊られているかのようにフラットな姿勢を保とうというもの。390psなんていうスポーツカー然としたスペックですが、乗り心地はあくまでも快適というわけです。

マセラティスパイダー インテリア

本革に文字通り覆われたインテリアは、ゴージャス&エレガント。センターコンソールに備わるやや大きめのモニターには、CDプレーヤーやエアコンのコントロールが行えます

2ペダルの6MTは、センターコンソールに、普通のシフトレバーが生えていません。指先でつまむ程度の、T字型レバーはリバースする時だけ使用。ギアチェンジはステアリングに備わるパドルシフトで。右がシフトアップ、左がシフトダウン。フェラーリがF1で蓄積した技術が大元ですからね、こういった儀式がたまりません。矢沢永吉のライヴには例のタオルを持って行くという具合です。

コンソール上のスイッチでノーマル/スポーツ/オート/ローグリップの4つのモードから選べ、スポーツを選択するとスポーティなドライビングのためにシフトチェンジのタイミングやトラクションコントロール、さらにサスペンションのダンピングのセッティングが自動的に調整されます。オートや、凍結した路面など滑りやすい路面状況化で有効なローグリップを選ぶと、通常のATのように、パドルシフトを操らなくても自動的にシフトチェンジしてくれます。

マセラティスパイダー 幌

電動開閉の幌は作動時間が25秒と、今やそんなに早くはありませんが、これも一つのエレガントな動作というか。幌を閉めた状態でもエレガントなクーペですが、やはり開けた時のスタイルが一番だと思います

ボディ色には16色、内装色に10色、幌に5色も用意されているというだけで、オーナーのための特別な一台であることがわかりますが、マセラティスパイダーはさらにダッシュボード、ドアパネル、ロールバー、ステアリングホイールのカラーまでパーソナライズ可能でした。もっと細かく言えば、ステッチやダッシュボードのラインの色まで選べたのです。1000万円超の高級車、ましてやオープンカーというスペシャル感の強い車は、至れり尽くせりなんですね(自分で買ったことがないからわからないorz)。

2人乗りのオープンカーに300万円台のお金はちょっと、という方は多いでしょう。しかし歴史的な3大スーパースターの夢の競演のチケットが安く売られていたら、ちょっと考えますよね。前回のマドンナ東京公演(2006年)でたまたまアリーナ席のチケット(それもサッカーの三浦カズより前の席だった!)があるよと誘われ、後の3ヶ月間は食費や洋服代、交通費などを徹底的に切り詰める生活に陥ったにも関わらず、つい高値であるそのチケットを買ってしまった経験のある私としては、やはり買ってみたい。後にDVDでライヴを見ても、あの場の臨場感は行った者でしかわかりません。乗った者しか、味わうことのできない時間があるのです。人生は一度きり、ですよ。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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