頭皮のたるみを解消して、女性の薄毛を予防!
顔のたるみが気になる女性は頭皮もたるんでいる!
顔と頭皮は一枚肌。たるみの原因は、実は「頭皮のたるみ」にあります。しかも、頭皮のたるみは顔のたるみを増長させるだけでなく、女性の薄毛の原因になる場合も。今回は、頭皮がたるむ原因とその対処法について紹介します。
頭皮がたるむ原因とは
まずは、頭皮がたるむ原因について。頭皮というと頭部の表面だけをイメージしがちですが、医学的には頭蓋骨から表面までの組織を指します。頭皮は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、皆さんが頭皮と思っているのは表皮にあたります。この表皮はさらに、角質層、顆粒(かりゅう)層、有棘(ゆうきょく)層、基底層に分かれています。頭皮・表皮の構造について
頭皮・毛穴のたるみが薄毛につながる
次に、頭皮のたるみが薄毛の原因となる理由について説明します。頭皮がたるむ=頭頂部が薄くなり、圧迫されることで、頭皮がかたくなって弾力を失い、血流が悪くなります。その結果、頭皮(=皮膚)の細胞や毛母細胞が栄養不足に陥り、ひょろひょろとした細い毛髪しか生み出せなくなり、やがては薄毛につながってしまいます。頭皮のたるみによって毛包(=毛穴より下にある毛髪を取り囲む組織)がゆがみ、クセ毛のような萎縮毛が増加してしまいます。さらに頭皮のたるみが進んで毛包が圧迫されると、細毛が増えてボリュームダウンしてしまいます。
頭皮の水分が失われることも、頭皮がたるむ原因となります。ハリ・弾力がある頭皮は潤いがあり、そのおかげで毛穴の形が丸く、ふっくらとしています。頭皮の表皮がダメージを受けて頭皮内部の水分が減少すると、頭皮にハリがなくなり、毛穴が楕円形になってしまいます。毛包がゆがむのと同様に、細毛・薄毛の原因となります。
合わせて、頭皮のたるみは毛穴のたるみにもつながります。毛穴がたるむと毛髪の周りのくぼみが広がり、そこに皮脂、ホコリ、汗がたまって細菌が繁殖しやすい環境になります。細菌が繁殖すると、毛髪を生み出す毛根や表皮が刺激を受け、いたみ・かゆみを引き起こします。それらが原因となって毛包が炎症を起こし、抜け毛・薄毛につながります。
頭皮のたるみと毛穴のたるみは並行して進んでいきます。それらが細毛・抜け毛・薄毛を引き起こし、気づいた時には全体的に毛髪がボリュームダウンしている状況に陥っている、というわけです。
次ページでは、頭皮・毛穴のたるみを予防するための対処法を紹介します。