温泉/関東の温泉

四万温泉 四万たむら(2ページ目)

四万たむらは、四万温泉を代表する老舗宿。1563年(永禄6年)以降に創業され、約450年の歴史を誇ります。四万たむらは館内で湯めぐりが出来る宿として知られ、脱衣場の数で数えれば、館内に六つの浴場があり、姉妹館の四万グランドホテルの二つの浴場にも入れます。名実ともに温泉三昧の宿で、全ての風呂が源泉掛け流し。四万たむらは温泉好きに根強いファンが多い宿なのです。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

四万たむら で温泉満喫

四万たむら露天風呂「森のこだま」

四万たむらを代表する浴場の一つ。露天風呂「森のこだま」

四万たむら大浴場「甍(いらか)の湯」

四万たむら大浴場「甍(いらか)の湯」。多数の湯舟があり好きな温度を選べるのが良い

四万たむらに多数ある浴場の中で、最も人気があるのが露天風呂「森のこだま」だと思います。全ての風呂が源泉掛け流しで、甲乙付け難い程素晴らしいのですが、外気に湯が触れ冷めやすい露天風呂では、高温の四万温泉の源泉を大量に投入できるので、湯の状態が良いと期待され、実際に良さを実感できるのです。

特に寒い時期は、湯がやや熱めの調整になっていると思いますが、その時こそ絶好調の四万の名湯を満喫できます。上に掲載した写真でも、湯の良さを期待して意図的に寒い時期に行ったので、湯気が立ち込めています。一方、折角の露天なので景観を楽しみたいのも事実。その場合は緑豊かな時期がおすすめになります。

結局、温かい時期は自然環境が楽しめ、寒い時期には湯の良さに悦に入る事ができる。自然環境と湯の良さという四万温泉の温泉地としての典型的な魅力が、この露天風呂に凝縮されて備わっている。私にはそう感じられるのです。みなさんも無意識にそう感じるからこそ、人気の露天風呂になっているのだと思います。

個人的に2番目に好きな風呂は、檜風呂「御夢想(ごむそう)の湯」です。共同浴場のようなシンプルで伝統的な風情の中で、良質な湯を満喫すれば、温泉好きとしての幸せを実感できます。ただし近年、手前に滑り止めのマットが敷かれたり、ステンレスの手摺りができ、少々風情が損なわれたのが残念ですが、安全の為の配慮なので、仕方ありません。

他にも良い風呂が沢山あるのですが、大浴場「甍(いらか)の湯」の良さも忘れてはなりません。普通、大浴場というと湯舟が巨大になって、湯が大味になってしまうのですが、四万たむらでは、湯舟が細かく別れ、湯の温度も異なるように調節されているので、自分が一番好きな温度を選べるのです。湯の温度は温泉の満足度に直結する重要な要素ですので、温度を大切にする宿の姿勢を好感します。

さらに、写真でも分かるように、カランの上から湯を汲み出せます。カランに居ながら温泉を自由に使えるので、温泉好きはこのカランを見ただけで、気に入ってしまう人もいるに違いありません。どこまでも温泉好きの気持ちに配慮された大浴場を見ただけで、この宿の温泉に対する見識が分かるというものです。

次ページで、四万たむらの食事をご紹介します。
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