日本女性はムダ毛を気にするのにアンダーヘアに無頓着?
人には聞けないアンダーヘア事情って?
映画『SEX and the CITY』で、アンダーヘアがハミ出している友達に対し、「私だったら刑務所にいたってツルツルだわ!」という台詞が出てきます。欧米ではワキ毛と同様にアンダーヘアもしっかりと処理するのが当たり前となっています。一方、日本では、「脇のムダ毛処理は常識!」なのに対し、アンダーヘアに関しては、まだまだ無頓着な女性が多いのが現状。
そこで今回は、カミソリやはさみ、ヒートカッター、除毛クリームや毛抜きなど、自分でもできる安全なアンダーヘア・VIOの処理方法から、サロンでの脱毛・除毛の種類まで解説。アンダーヘアの形・脱毛・処理・長さなどの知識から、お手入れのメリット・デメリット、サロン脱毛で役立つ「VIO」が指す体の部位など、いまさら聞けない疑問にもお答えします。
最低限の身だしなみから、形や処理方法などにもこだわるワンランク上のアンダーヘアおしゃれの習慣をつけるために、「アンダーヘアのお手入れ法」をくわしく解説していきたいと思います。
<目次>
- VIOゾーンとは? お手入れするパーツは、どこの部分なの?
- カミソリとハサミでのアンダーヘアの剃毛処理
- 除毛クリーム(脱毛クリーム)によるアンダーヘアの処理
- 毛抜きによるアンダーへアの処理はNG
- エステサロンや脱毛サロン、美容医療でのアンダーヘアお手入れ法
- アンダーヘア・VIOラインをお手入れする理由
VIOゾーンとは? お手入れするパーツは、どこの部分なの?
アンダーヘアのVIOゾーンとはどこ?
まず最初に、アンダーヘアの3つのパーツ「VIO」について解説します。
■Vライン、Vゾーン
恥骨上部のヘア。下着で覆われている三角形のゾーン全般をいいます。毛量、毛質、発毛の範囲など個人差によりますが、下着のラインからヘアがはみ出るケースもみられます。
■Iライン、Iゾーン
女性器周りのヘア。Iゾーンのケアをすることでニオイを軽減したり、生理中の雑菌の繁殖などを抑える効果も期待されます。
■Oライン、Oゾーン
肛門周りのヘア。排泄の際、ヘアがないほうが衛生的です。
カミソリとハサミでのアンダーヘアの剃毛処理
カミソリで、アンダーヘアを安全に処理する方法って?
最も一般的で簡単にアンダーヘアを処理できる方法ですが、毛がすぐに生え、伸びてきた時にチクチクする点がデメリット。また、体質にもよりますが、剃り跡が青くなったり、剃毛処理を繰り返すことで色素沈着したりする場合もあります。
【用意するもの】
- T字カミソリ、Iライン用カミソリ
- 電気シェーバー、もしくは、鼻毛切り用のハサミ(先がとがっていないもの)
- シェービングクリーム
【手順】VIOの順におこないましょう
1. 毛足が長い場合はあらかじめ電気シェーバーかハサミで短くカットします。
2. Vラインの形を決め、そこからはみ出る毛の予想ラインを剃る想定で、シェービングクリームをアンダーヘアにつけます。T字カミソリで、上から下に向かって剃ります。逆毛で剃ると肌を痛めます。Vラインの形が左右対称になるように、左右交互に少しずつ剃っていくと失敗しにくいです。脚の付け根は開脚し、平面を作って剃ります。
3. Iラインは、サイドの股の付け根あたりをT字カミソリで剃ります。粘膜部分は、斜め前の床に鏡を置き、お風呂用のイスなどにすわり、覗き込むようにして剃るとしっかり目視しながら剃れて安心です。粘膜部分用にI字のカミソリなどもありますが、どちらにしても、手振れや横滑りなどに注意しておこないます。
4. 必要であれば、Oラインの毛をカット。Iライン以上に目視が難しく入り組んだ部位なので、カミソリでの処理は控えたほうが無難。気になる場合は、肛門部分にワセリンなどを塗って保護しながら、デリケートゾーン用の脱毛クリームで処理してみて。
除毛クリーム(脱毛クリーム)によるアンダーヘアの処理
VIOゾーンの自己処理はメリット&デメリットを考慮して!
クリーム状のものやムース状のタイプを活用し、除毛したい部分に塗って毛を溶かす方法です。カミソリで剃るには見えにくい部分の処理に最適です。一般的な除毛クリームは、腕やすねなどの比較的丈夫な皮膚向けに作られているので、ビキニラインやVIOに対応しているものをセレクトしましょう。
口コミ等では、1回目に短くカットしたアンダーヘアにたっぷりと付けて除毛すると根元の毛が残ったプツプツとした状態になり、その後、2回目の除毛をおこなうとツルリとした肌になるという意見もありました。
とはいえ、アンダーヘア周辺はとてもデリケート&センシティブなゾーンですし、もともとお肌の弱い方はもちろん、生理前などの肌が敏感になる時期は、炎症を起こしやすくなるので、パッチテストを行い、時間に余裕を持っておこなうなどの注意が必要です。
毛抜きによるアンダーへアの処理はNG
皮膚が引っ張られるため痛みが伴う上、無理をすると肌が鳥肌のようになったり、埋もれ毛や皮膚の中に雑菌が入るといった炎症を起こす場合もあり、皮膚にダメージを与える可能性も大。手間と痛みを考慮しても、アンダーヘアの自己処理には適していないように思います。毛根から毛を引き抜くのでカミソリに比べると、すぐには毛が生えてこないというメリットはあるかもしれませんが、避けたほうが無難です。
エステサロンや脱毛サロン、美容医療でのアンダーヘアお手入れ法
最近では、アンダーヘアの処理をする女性も増えているようです。デリケートな部分だけに最初は恥ずかしさもあり、勇気が必要ですが、自己処理だと肌トラブルや仕上がりの悪さなども考えられますので、専門家にゆだねてみるのはとても良いと思います。
■ワックス脱毛(ブラジリアンワックス)
水飴のような強い粘着力のある脱毛用のワックス剤を塗布した後、そのワックスを引きはがして毛根から脱毛する施術。古い角質もとれるので、ツルツルの肌に生まれ変わるのが◎。繰り返し行えば、毛の再生がだんだん遅くなると同時に毛量も少なくなっていきます。一気にキレイにできるので急な処理が必要な場合に便利です。
敏感な部分だけに激しい痛みを伴い、きちんとアフターケアしないと皮膚へのダメージも少なくないので、化粧水等での保湿をしっかりすることが大事です。
■レーザー&光脱毛
・医療機関でのみおこなえる「レーザー脱毛」
レーザー脱毛は、だいたい2~3カ月に1回の照射で、期間にすると1~2年かかります。照射部位、毛の量、範囲によっても期間や回数は変わってきますが、多い人でも10回程度照射すれば効果を確認できます。
確実にキレイに処理できる方法で、その後、お手入れをする必要がないのでとても楽です。医療機関のみでおこなえる施術なので、美容医療のサロンなどでおこなわれています。毛が生え変わる周期(個人差はあるけれど1~2カ月)ごとに施術が必要で、それに1年近く通う必要もあるので、手間とお金はかかりますが、光脱毛よりは、期間が短いとされています。レーザーの場合、大体10回程度でほぼ生えてこなくなるとのこと。
・エステや美容家電によくある「光脱毛」は効果にバラつきアリ
いわゆる、フラッシュ脱毛と呼ばれるのもこの種類です。医療従事者でないエステサロンのスタッフでも扱える機器を使用するので、レーザーに比べて、出力が弱く、毛が生え変わる周期(個人差はあるけれど1~2カ月)ごとに施術するとして、約2年近く通う必要があったりします。その代わりに、痛みが少ないと言われています(個人差あり)。もともと毛が薄い人、もしくは、毛の薄い場所やデリケートな部位の施術向きかもしれません。
アンダーヘア・VIOラインをお手入れする理由
アンダーヘアのお手入れは、なんとクレオパトラ(エジプト)の時代から始まっているとか!?美容面だけでなく、衛生面からニオイのケアとしてお手入れが行われていたといわれています。現在も美容&ファッション面では、ブラジルやアメリカでは小さい水着や下着をつけることから、アンダーヘアのお手入れは不可欠。特にブラジルでは、サンバの文化があるのも大きく影響しています。衛生面では、トイレや生理の際、アンダーヘアが濡れた状態が続くことでニオイが発生しやすくなる可能性があり、きちんと処理されたほうが衛生的といえるでしょう。美容やファッションに対し意識の高い女性は、フェイスやボディのお手入れ同様に、アンダーヘアのお手入れもきちんと行うことが不可欠な時代かもしれませんね!?
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