100万円台に入った130iが特においしい!
スペース効率の良いFFと違い、FRですからライバルに比べれば狭く感じるかもしれません。しかし、現在オーナーである私が証言しますが、これで十分です。リアのシート形状もあり、5名乗車ではさすがにきつい感じがしますが、大人4名であれば十分快適にドライブへ出掛けられます。もちろん1人でドライブを楽しむなら、かえって適度にタイトなほうが好都合というもので、「その気」にさせてくれます。広い空間で1人ムキになって走ると、なんだかゲンナリしませんか。エンジンスタートはボタンを押すタイプ。速度計とタコメーターの間にはコンピュータ?ディスプレイがあり、燃費や平均車速、推定航続距離や外気温度を確認できます。オプション装備のETC内蔵インナーミラーはスマートで、かつ便利です
そして一番非力な116i。私の愛車はこれですが、新車時価格も一番安いですし、BMWのエントリーモデルである1シリーズの、エントリーモデルではありますが、いやいや侮るなかれ。こいつが結構楽しいのです。非力に感じた時は、ステップトロニック付きの6ATをマニュアルモードにタンッと入れ、グイッとギアを落とし、エンジンをぶん回せばいい。直6でなくても「BMWはエンジン屋」というのがよくわかります。だから業界内でも116iを推している人はたくさんいます(私に譲ってくれた人も、業界の人)。
ラゲージ容量は330L。ゴルフの360Lと遜色はありません。リアシートの背もたれは2:1分割式で、キレイに平らとはいきませんが、最大で1150Lまで容量を増やせます。バッテリーはラゲージ床面を開けるとあります
装備に関しては、これまた十分。横滑り防止のDSCは全車に標準装備ですし、エアコンは左右独立式、ステレオはCDプレーヤーとAUX端子が付いています。このAUX端子の隣りに、灰皿のものとは別に電源ソケットがあって、私はこのAUX端子&電源ソケットでiPodを充電しながら聴いています。またタイヤは標準でランフラットですが、当初こそゴツゴツ感があったものの、最新のランフラットは良くできていて、私は2年ほど前に履き替えたのですが、乗り心地がグンとよくなりました。
オーナーとして言わせてもらうと、1シリーズのiDriveは、装備されていなくてもいいと思います。無理して購入要件に入れる必要はありません。いくらHDDナビだとはいえ、ナビの性能はまだ国産車のほうが上です。またくるくる回すあのスイッチ、3年経った今でも時々間違えます(笑)。
先述したように100万円以下から十分狙えるようになった、BMWのエントリーモデル。安いという意味ではなく、BMWの良さを凝縮したような1台だからこそのエントリーモデルです。この味を知ってしまうと、そう簡単に「バイエルンの青い空と白い雲の中でプロペラが回っている」あのエンブレムから離れられなくなってしまうかも知れません。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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