照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

美しい間接照明に欠かせないシームレスラインとは?

シームレスラインランプは、エッジ部分まで発光し、建築と照明が一体化した、建築化照明には欠かせない光源です。現在は、蛍光灯とLEDから選ぶことができ、色温度や長さのバリエーションも豊富です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

エッジまで光るシームレスライン 

シームレスラインランプ

写真1.シームレスラインランプ(写真上はLED、下は蛍光灯)

シームレスラインは、エッジ部分まで発光するランプで、建築化照明で使用した場合に、光のムラができず、きれいに連続した光を出すことができます。

現在は、蛍光灯とLEDのシームレスラインがあり、DNライティング社(ニッポ電機株式会社とダイア蛍光株式会社の合弁販売会社)によって販売されています。

シームレスライン蛍光灯 

シームレスライン蛍光灯

写真2.写真上がシームレスライン蛍光灯。下は一般の蛍光ランプ

建築化照明で、蛍光灯トラフを連結して使用する場合、ソケット部分が影になるため、光が途切れてしまいます。

間接照明用の蛍光灯器具では、ランプを重ねて置けるため光は途切れませんが、その分スペースが必要になり、例えば、コーブ照明では、内寸で最低15cmほど必要になります。

通常、蛍光灯器具は、壁や遮光板から3cm以上離して設置しますが、シームレスライン蛍光灯は、コンパクトタイプで器具幅が約3.5cmなので、内寸が最低10cmほどで収まります。また、細型(T5管タイプ)を使うとより小さく収めることも可能です。

また、色温度も豊富で、電球色だけでも2500K(EL25)、2800K(EL28)、3000K(EL30)から選べます。好みやデザインもありますが、飲食店など低照度の空間や、調光された白熱灯と併用する場合は2500Kや2800Kの低い色温度を使用し、300ルクス前後の明るい空間や電球色から温白色の蛍光灯やHIDランプなどと併用して使う場合は、3000Kを選ぶと違和感がないと思います。

ランプの長さバリエーションも豊富で、建築の寸法に合わせられます。ランプ寿命は現在、12000時間ですが、今後は20000時間にのびるそうで、より使いやすくなるようです。

次のページでは、シームレスライン蛍光灯を使用した設計事例をご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます