故宮のメインスポットをしっかり組み込んだ2時間コース!
世界最大の宮殿遺跡・故宮
宮殿を守る獅子
2時間で故宮を隅から隅まで観ることはとても難しいのですが、メインスポットを満喫することはできます。これから紹介するのは短時間で故宮を観たい!という人におすすめの観光コースです。途中、幾つも美術品や骨董品の展示館に出くわすと思いますが、展示館見学は次回ということで今回は建物見学に集中しましょう。
かなりの距離を歩くことになるので、歩きやすい靴やドリンクなどの用意を忘れずに。それでは出発です!また、2時間コース以外、「
故宮観光半日コース」、「
故宮観光一日コース」も用意してあります。用途によって使い分けてみてください。
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故宮博物院(紫禁城)
住所:東城区故宮博物院
TEL:010-6513-2255
入場&料金:4~10月 8:30~16:00、60元/11~3月 8:30~15:30、40元
※鐘表館と珍宝館は別途各10元
故宮の地図は
こちらをどうぞ。
>>>故宮博物院(紫禁城)についての詳しい説明は「
故宮博物院(紫禁城)」を参照ください。
1 午門(明永楽期創設)
午門
世界最大の城門といわれる故宮の正門。3つある入り口のうち、中央が皇帝専用、両脇が貴族・官僚用のものであった。
2 太和門(清光緒期創設)
太和門
ここから保和殿までが外朝と称される最大のメインスポット。太和殿で式典が行なわれる際、下級の官吏はこの門の外で皇帝に拝礼した。
3 太和殿(清康熙期創設)
太和殿
故宮の正殿。歴代皇帝の即位式や万寿節(皇帝の誕生日)、結婚、季節ごとの大きな式典、出征、そして皇帝の葬儀など宮廷の重要な式典を行った最も権威ある場所。式典が行われた時は、太和殿前の広場に官吏たちがずらりと並び、全員で三跪九叩頭の礼を行った――まさにラストエンペラーの世界であった。
太和殿手前の石段を上ったところには「日時計」、「亀の像」、「鶴の像」などが置かれているのでお見逃しなく!
4 中和殿(明嘉靖期創設)
中和殿
大和殿で式典が行われた際の控えの間。ここで皇帝が大臣から祝辞を受けたり休憩したりした。
5 保和殿(明嘉靖期創設)
保和殿
明代は式典が行われる際の皇帝の着替えの間として使われていた。清代に入ると科挙の最終試験である殿試の会場としても使われた。
6 乾清門(明永楽期創設)
乾清門
瑠璃照壁という装飾が特徴的な内廷の正門。清代、皇帝はここで政務の報告を受けたり、採決を下したりしていた。現在は売店やカフェなどの休憩所がある。
7 乾清宮(清嘉慶期創設)
乾清宮の玉座
ここから坤寧宮までが内廷のメインスポット。明代から清の康熙帝の頃まで皇帝の寝室だった。寝室が養心殿へ移ると、日常の政務を行なったり、宴会が開かれたりする場所となった。ここにある宝座の後ろの「正大光明」の額に、皇位継承者の名を収めた箱が隠されたとされる。
8 交泰殿(清嘉慶期創設)
交泰殿
皇后の冊立の儀式が行われた場所。皇后は元旦、冬至、皇后誕生日の祝賀をここで受けた。
9 坤寧宮(明万歴期創設)
坤寧宮
明代は皇后の寝室だったが、清代に入ると神々を祀る場とされた。また、清朝歴代皇帝と皇后の婚礼が行われ、初夜を過ごす場所であった。
10 御花園
御花園
故宮最北に位置する故宮最大の花園。明清皇帝が皇后や妃と共に自然を愛でた場所。
11 神武門(明永楽期創設)
神武門
皇后主催の儀礼「先蚕」のために皇后たちが外出する際や、清朝皇帝の妃を選ぶ試験「選秀女」のためにお妃候補が入城する際などに使われた門。中央は皇帝・皇后専用で、妃や官吏は両脇の門を使っていた。1924年、溥儀が故宮を離れる時はこの門から退出した。午門、神武門のほか、現在は閉ざされている東の東華門、西の西華門という二つの城門が存在する。
おつかれさまでした! 今回は故宮の中央を真っ直ぐ通り抜けただけですが、その両脇にも日本の大奥に値する「東六宮」、「西六宮」、京劇舞台のあることで有名な太上皇の居住区などなど、見所はたくさんあります。また北京へ来るチャンスがありましたら、ぜひもう一度、故宮の門をくぐってみてください。
>>>故宮各エリアの詳細は「
故宮博物院(紫禁城)」をどうぞ!