ステーショナリー・文房具/ボールペンを愉しむ

書き味も独特な筆文字が書けるボールペン

ちょっと改まった時に使う筆ペン。ただ、通常のものはやはり書道の上手い下手がどうしても出てしまう。そんな中発売されたこの「筆ボール」はボールペンタイプなので、気軽に使うことができます。ボールペンなのに、筆文字が書けるユニークなペンです。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

日本語が最も美しく書ける筆

本来は墨を硯ですって毛筆で書くものだが、私たちが普段よく使っているのが手軽に書ける筆ペン。ひとくちに筆ペンと言っても色々な種類があり、毛筆タイプのものから、サインペンのペン先に特殊な加工したものまで実にさまざまだ。選ぶにあたり、筆の腕前に合わせて選ぶことができるが、そんな中、手軽さという点で最有力と言えそうなものが登場した。

実は、こちらのペンは、なんとボールペンになっている。ただ、これもれっきととした筆ペン。オートの「筆ボール」という。
オートundefined筆ボール

筆文字が書けるオートの筆ボール各157円(TEL:03-3861-8941)

ボールペンなのに、筆文字が書ける秘密はそのボール径のサイズにある。これは1.5mm もある。一般のボールペンは0.7mm くらい、太字といっても1.0mm だ。

それに対して、これは1.5mm 。普通のボールペンのペン先は目を細めてじっくり見つめないとボールが確認できないほど小さいが、これはキャップを外すとすぐに大きなボールが目に飛び込んでくる。
オートundefined筆ボール

1.5mmボールというのは、見た目にもスゴイ

書き味が、これまたすごい。正直、私も初めて体験する感覚だった。一般に、ペン先が太くなるほど書き味は滑らかになっていく。これはまさに超ド級の滑らかさ。しかも、インクにほど良く粘度があって、1.5mmという太いボールとあいまって、書いてみると気持ちの良い滑らかさに包まれる。
オートundefined筆ボール

 独特な滑らかさのある書き味が味わえる

この滑らかな書き味から、私はてっきり油性インクかと思っていたが、実はこれは水性インクであるという。
オートundefined筆ボール

水性インクがボディの中でチャプチャプと揺らいでいるのが見える

水性独特の紙の上にペン先を置いた時のカツカツとした硬めなタッチはなく、油性インクのときのようなクッションがある。しかも、ボールが1.5mmと大きいので、そのタッチがタップリと感じられる。これで漢字をトメ、ハネ、ハライを意識しながら書いていくと、確かに筆っぽい 筆跡になっていく。
オートundefined筆ボール

筆っぽくトメ、ハネ、ハライも表現しやすい

インクは黒以外に赤タイプもある。赤というよりは朱色に近い色合い。先生の採点用ペンに最適。
オートundefined筆ボール

赤インクは朱色に近い

黒インクの使い方としては手紙の宛名書きや一筆線といった一般的に筆ペンを使う用途だけでなく、書類に書き込むサインに、はたまたこの気持ち良い書き味を味方につけてアイデアをノートに書いていく専用ペンというのにもいいかもしれない。
オートundefined筆ボール

独特な書き味、そして筆跡が味わえる オート 筆ボール

ちなみにインクは水性とご紹介したが、「顔料水性インク」というもので、水性インクの中では比較的耐水性に優れたものとなっている。ということで、ハガキなど宛名書きにも安心して使うことができる。この書き味一度味わってみる価値は大いにあると思う。それほどのインパクトがある。


【DATA】
オート社 公式サイト
TEL:03-3861-8941

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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