ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

両刀使いできる多色シャープペン オートポイント

「多色」といえば、ボールペンだが、これはシャープペン。実はアメリカで古くから親しまれているペン、オートポイントをご紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

先日とある仕事で大阪、神戸に行ってきた。そこでかねてより行ってみたかったステーショナリーショップを訪ねてみた。分度器ドットコムさんである。ステーショナリー好き、特に芯ホルダー愛好家の間では知らない人はいないのでは、というほど有名なショップ。WEB ショップ以外に、数年前よりリアル店舗も構えている。

大阪梅田から三菱のユニの色をさらに濃くしたような阪急電車に乗っていった。とても高級感のある車両で、特にシートのクッションがフカフカとしていて心地よい座り心地だった。夙川駅で降りて、改札を通りUターンしてガード下をくぐると、すぐ右手に分度器ドットコム夙川店が見えてくる。決して大きくはないショップだが、そこには、もはや隙間というものはないのではと思うほどギッシリと文具が並べられている。人口密度ならぬ「文具密度」がかなり高い。

たっぷりと時間をかけて見ていた中で、見つけたのがこのAUTO POINT(オートポイント)というペン。名前だけは以前から知っていたが、手にするのは初めてだった。
オートポイント

オートポイント ツインポイントシャープペンタイプ 1.1mm 黒×赤 630円

機能的なシャープペン

オートポイント

クリップに「AUTOPOINT」の文字見える

お店の方によると、オートポイントは、アメリカではごくごく普通に使われているペンだという。

たとえば、駅や空港等のキオスクみたいなお店でも売られているとのこと。ボディデザインは、このペンが作られたその当時から時間がピタリと止まってしまったかのようなアンティーク感がある。しかし、これはれっきとした新品。

オートポイントには、幾つもの種類がある。まず芯の太さが0.7mm、0.9mm、1.1mm の3種類。そして、方側だけにペン先が付いているタイプと、両端がペン先になっているものもある。

両側がペンになったタイプには、さらに芯の色が赤と青、赤と緑、黒と赤タイプなども揃っている。私は太めの芯1.1mm の黒(普通の鉛筆の芯)と赤の組み合わせを買ってみた。
オートポイント

両側がペン先になったスタイル。クリップがやや中央よりについている

ちょうど鉛筆の両端を削ったようなスタイルではあるのだが、ボディデザインからはスタイリッシュさすら感じる。それは、やや中央寄りに取り付けられたクリップのせいなのか、それとも軸のフォルムのせいなのだろうか。

その軸をよくよく見ていると、10面体に細かくカットされている。1.1mm のように太い芯の場合、ずっと同じ向きで書き続けていると、芯が偏減りしてしまうので、「人力クルトガ」ではないが、手でペンをクルクル回転させるには、この10面体カットはかなり効果的。
オートポイント

ボディは10面体にカットされている


次のページでは書き心地などを紹介する。
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